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Channel: atts1964の映像雑記
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2012年作品、三宅唱監督、村上淳、渋川清彦出演。

仕事の行き詰まりや妻との別居など、40歳を手前に人生の分岐点に立たされた映画俳優ハジ(村上淳)。 だが、彼はすべてを他人事のように考えていた。
仲の良い映画プロデューサー(菅田俊)が再起のチャンスを与えようとしても、まともに取り合わない。 中国語のアテレコの仕事でも監督(テイ龍進)からダメ出しをされてしまう。
そんなハジのところに旧友のボン(三浦誠己)が現れる。 誘われるがままに車に乗る、今日は友人の結婚式だというのだった。 そう言えばそんな知らせが来ていた? 
久しぶりに故郷へ向かっていた途中、ある出来事が起こる。
居眠りをして目覚めると、なんと大人の姿のまま、制服を着て高校時代に戻っていたのだ。 それから彼は現在と過去が交錯し、反復されて行くのだった…

監督の長編2作目、これが一番長い作品のようですね。 キャストもグッと有名どころの役者さんが総登場しますね。
主演は村上淳、近作は私が見た中では 「新宿スワン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13108719.html 「グラスホッパー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13634584.html あたりですね。
また新作でも出演している、渋川清彦、そして同級生の女性で河井青葉、「続・深夜食堂」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14563484.html で喪服の女役で出演していましたね。 これはけっこう大きな役でいい雰囲気を出していました。

物語は、ちょっと変わったSFチックなお話です。 過去の高校時代と、現在の結婚式、そして今の仕事、さらにもう一つ、病院の検査シーンが入ってくるんですね。
私の解釈ですが、主人公のハジは、何か大きな病気の診断を受けたんでは? と思えるんですよね。
そこで幻想なのか、それとも流されるままに結婚式に行った際の幻を見たのか? それとも全部夢なのか? お話は各々のシチュエーションで、キャストが高校生と現代を同じように演じて行っています。
監督3作品を見てみましたが、もちろんタッチは同じで長回しが多い印象を受けますが、この作品が一番ちょっとしたファンタジーな感じがしますし、キャストの活かし方が一番生きている雰囲気が出ていましたが。

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幼馴染のモンジ

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撮影の途中

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なぜか結婚式に行く途中

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高校時代に

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結婚式にももどる

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犬ヶ島

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2018年作品、ウェス・アンダーソン監督、声の出演:ビル・マーレイ ジェフ・ゴールドブラム エドワード・ノートン ハーヴェイ・カイテル。

今から20年後の日本。 メガ崎市ではドッグ病が蔓延し、人間への感染を恐れた小林市長(声:野村訓市)が、すべての犬を “犬ヶ島” に追放すると宣言する。
数か月後、犬ヶ島では、怒りと悲しみと空腹を抱えた犬たちがさまよっていた。 その中に、ひときわ大きな5匹のグループがいる。 かつては快適な家の中で飼われていたレックス(エドワード・ノートン)、22本のドッグフードのCMに出演したキング(ボブ・バラバン)、高校野球で最強チームのマスコットだったボス(ビル・マーレイ)、健康管理に気を使ってくれる飼い主の愛犬だったデューク(ジェフ・ゴールドブラム)だ。 そんな元ペットの4匹に、強く生きろと喝を入れるのが、ノラ犬だったチーフ(ブライアン・クランストン)だ。
ある時、一人の少年(コーユー・ランキン)が小型飛行機で島に降り立つ。 彼の名はアタリ、護衛犬だったスポッツを捜しに来た小林市長の養子だ。 事故で両親を亡くして ひとりぼっちになり、遠縁の小林市長に引き取られた12歳のアタリにとって、スポッツだけが心を許せる親友だった。
スポッツは鍵のかかったオリから出られずに死んでしまったと思われたが、それは“犬” 違いだった。 何としてもスポッツを救い出すと決意するアタリに感動したレックスは、伝説の予言犬ジュピター(F・マーリー・エイブラハム)とオラクル(ティルダ・スウィントン)を訪ねて、教えを請おうと提案する。
一方、メガ崎市では、小林政権を批判し、ドッグ病の治療薬を研究していた渡辺教授(伊藤晃)が軟禁される。 メガ崎高校新聞部のヒロシ編集員(村上虹郎)と留学生のウォーカー(グレタ・ガーウィグ)は、背後に潜む陰謀をかぎつけ調査を始める。
アタリと5匹は、予言犬の 「旅を続けよ」 という言葉に従うが、思わぬアクシデントから、アタリとチーフが仲間からはぐれてしまう。 少しずつ心を通い合わせ始める一人と一匹に、さらなる冒険が待っていた・・・

これは字幕で見たい作品、都内では吹き替えの無い館がありそこでみると、外人さんが結構いました。
監督はウェス・アンダーソン、「グランド・ブダペスト・ホテル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11710404.html を見て、もうこの監督の作品は観ていけると思いました。 クセがありますが、はまると見たくなる監督ですね。
主演としてはアタリ少年の声をしているコーユー・ランキンでしょう。 彼はスコットランド系カナダ人の父親と日本人の母親を持ち、日本語と英語を話すということですが、ちょっと日本語に癖がありました。
そしてチーフの声はブライアン・クランストン、「潜入者」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14932142.html が近年の公開作品ですね。
小林市長役は野村訓市、「ロスト・イン・トランスレーション」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15465024.html に出演していました。 本作では共同原作/キャスティング・ディレクターを務めています。

物語は、近未来の滑空の日本の都市でのお話ですね。 犬に蔓延する二つの病気、そのために犬を追放する、それもゴミの島に。 まずはじめに自分の養子が飼っているスポッツを島に送り、そしてどんどんペットだった犬を島に送り続ける小林市長。
島では、ゴミをあさり病気も治らない醜悪な環境です。 でもそこに一機の飛行機が不時着します。 それに乗っていたのは少年でした。 頭に怪我をしていましたが、4匹の犬に助けられます。 4匹は元ペット、人間に馴染みがありますが、野良だったチーフは、ちょっと敵対心を持っているんですね。 でも、何か興味があり4匹についていきます。
少年アタリはスポッツを探すために来たんですね。 そして養父に父のやり方に疑問を持っていきます。
監督が手間ひまをかけて作ったストップモーション・アニメーション、CGを嫌う監督らしい、手作り感満載のシュールなお話。豪華製友人の参加で、日本語部分には字幕は入りません。 でも聞き取りづらいシーンにはしっかり、英語での同時通訳で字幕が入る(^^)
じっくり見た後に監督のいいたいことを考えたい作品ですね。

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犬が追放された島に住む5匹

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そこに少年が

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そして一人と5匹は

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旅を始める

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一方、メガ崎市では

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PIECE ~記憶の欠片~

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2012年作品、下山天監督、渡部秀 三浦涼介 長谷部瞳 野崎萌香出演。

千野智紀(渡部秀)は恋人が死んだ日のことを夢に見ていた。 恋人の遥は智紀(飛鳥凛)の腕の中に倒れ、体が徐々に石化していき亡くなってしまった。 遥の死後、智紀の手の中には小さな金属片が1つ残されていた。
智紀は元一流新聞記者だった。 だが、遥の死後酒に溺れ、犯罪などのゴシップ記事を書いて食い繋いでいた。 智紀には3年前の記憶が抜け落ちており、遥の死を断片的にしか覚えていなかった。 そのため、遥が死ぬ間際に何を伝えようとしたのか思い出せず、苦しんでいた。
夜の裏路地で、白いコートに白い帽子を被った女性が、男性の手を握って目を見つめていた。 すると、にこやかに笑っていた男性が突然苦しみだし、体が徐々に石化していった。 倒れた男性は道路に倒れ、体が粉々に砕けてしまった。 その男性の遺体を、1人のカメラマン:零(三浦涼介)が写真に収めていた。
智紀は編集長から連絡をもらい、慌てて部屋を飛び出した。 智紀が以前から話していた内容と酷似している事件が発生したのだ。 被害者はオオサワタツヤ、22歳。ホストをしている男性だった。 智紀はこっそり現場に近づくと、狩屋刑事(松澤一之)に事件の詳細を問い掛けた。
2人は旧知の中で、狩屋刑事は遥が石化して死んだことも知っていた。 だが、さすがに捜査状況を話すことはできず、狩屋刑事は智紀に帰るように促した。 そこに、本庁公安課の塩村刑事(伊籐かずえ)がやって来る。 塩村刑事は怪事件が起きるたびに現場に現れる、本庁のエリート刑事だった。
智紀は塩村刑事に追い返され、イライラしながらも仕方なく引き下がった。 すると、不思議な男:零に声を掛けられ、智紀だけの力では真相を暴くのは無理だと貶される。 腹を立てた智紀は無理矢理現場に侵入すると、警察の制止を振り切り遺体を確認した。 オオサワの遺体は遥と同じように石化していた。
智紀は独自取材を行い、変死体事件が今月に入って4件起こっていたことを知る。場所に特徴はなかったが、全て深夜に犯行が行われていた。 そして、現場付近ではいずれも、白いコートの女性が目撃されていた。 その女性の特徴は他にもあり、肌が異常に白かったらしい。 智紀はその話を聞き、遥の肌も白かったことを思い出す。
零と呼ばれる闇写真家が、オオサワの遺体の写真を雑誌に掲載していた。 スクープ写真をネットオークションで売り捌いている男だった。 智紀は零に会うため、サイトを通じて連絡を取り合った。 智紀は零に会うが、現場で会ったときとまるで違う雰囲気に戸惑いを覚える。 とりあえず零に誘われるまま席に着き、なぜ現場の場所が分かったのか問い掛けた。
零は話をはぐらかし、なぜこの事件に拘るのか逆に智紀に問い掛けた。 智紀は過去に同じ死に方を見たことがあり、犯人を見つけたいのだと零に迫った。 この事件に対する智紀の熱意を感じた零は、智紀と手を組むことを決めるのだった・・・

なかなか設定の面白い作品でしたね。
監督は下山天、見ていてもおかしくない監督でしたが、初遭遇です。
主演は渡辺秀、「進撃の巨人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13325805.html https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13476294.html の実写版に出演していました。
そして重要な役で三浦涼介、「カルト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12939872.html に出演です。

物語は、石化して死んでしまう殺人事件が起こります。 でもそんな死体が出たら一大事、考案が乗り出し、徹底的に隠蔽をするんですね、当然ですが。主人公の智紀は恋人が同じ死に方をした記憶がおぼろげながらあることから、新に発生した通称:ゴーゴン事件を調べ始めます。 しかし調べているのは彼だけでなく、もう一人謎の男がいます。
実は彼は多重人格者、いつも違った印象はそのためなんですね。 これにも実はわけがあるんですが。
今作は “TOEI HERO NEXT” というプロジェクト作品です。 以前見た 「ぼくが処刑される未来」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15391801.html もこの作品でした。

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遥の思い出、それは断片的だった

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謎の石化事件がおき、彼は現場にいた

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怪しい男:零

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そして二人は組むことになり

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事件の真相を追う

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なかなか設定が面白取り組みですね。

密使と番人

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2017年作品、三宅唱監督、森岡龍、渋川清彦主演。

19世紀はじめ頃。 開国を望む蘭学者の一派が幕府管理下にある日本地図の写しを秘密裏に完成させる。 彼らはオランダ人に渡そうと、若い蘭学者の道庵(森岡龍)を密使として出発させる。
身を隠しながら雪に囲まれた冬山中を行く道庵。 しかし幕府は道庵の人相書を手配し、高山(渋川清彦)をはじめとする番人たち(足立智充、柴田貴哉)は山狩りをはじめる。
そんな雪深山中の山小屋で暮らす夫婦(石橋静河、井之脇海)がいた。 厳しい自然の中住んでいる二人にあまり会話がない、夫が家を離れた時、食料が尽きた道庵が、小屋のたどり着く。
「何か食べ物が欲しい」 と言う道庵に、妻はこれしかないと言ってちょうど作っていたお粥のようなものを分け与えるのだった。
これで生き延びることができたと言い、道庵は持っていた銭を少し支払う。 しかしその時夫が帰ってきて、危険を感じた道庵は夫を縛り、妻を同行させ山小屋を後にする。
そしてそこに高山たちがやってくるのだった…

三宅唱監督の最新作ですね。過去作は「やくたたず」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528330.html で長編デビューをし、代表作は 「Playback」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528356.html になりますでしょうか。 3年ぶりのこの作品は、渋谷ユーロスペースでレイト公開され、1週間後に “日本映画専門チャンネル”で放送されました。
主演は森岡龍、俳優としての活動が主ですが、監督としても作品を発表していますね。 近年の出演作品は 「彼岸島 デラックス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14501994.html となりますか。
そして高山役で渋川清彦、監督作品には過去作にも出演しています。 近作は 「追憶」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14915140.html ですね。

物語は雪深い山中での、逃亡劇とでも言いましょうか。 逃げる道庵と追う高山、距離がだんだん縮まり、そこに夫婦も絡んでくる展開です。
物語としては監督らしい長回しの撮り方が特徴の作品ですが、こういうシチュエーションになったのはよくわかりますね。 開国前夜の日本、国の地図というのは他国に出してはいけないもの、逆に開国を迫る側にはどうしても欲しいものですよね。 幕府側が必死になるのもわかります。
今作は日本映画専門チャンネルと、時代劇専門チャンネル製作の作品、だからこその素早い放送になりました。 なかなかレイトは行けませんから(^^)

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密使の道庵

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密使を追う番人

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空腹の時ある女とあう

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腹を満たしたところで夫が帰ってきてしまう

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番人たちもその家を見つけ後を追う

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ゲティ家の身代金

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2017年作品、リドリー・スコット監督、ミシェル・ウィリアムズ クリストファー・プラマー ティモシー・ハットン ロマン・デュリス出演。

1973年、夜のローマを1人歩く17歳の青年(チャーリー・プラマー)は身のほど知らずに、娼婦が立ち並ぶ地区で年上の女性を買春しようと値踏みしていた。 青年の側に見知らぬ車が停車すると、「ポールか?」 と聞かれ、そのまま拉致されてしまう。青年はジョン・ポール・ゲティ3世で、やがてそのポールを誘拐したというニュースが、祖父のジョン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)に告げられる。 彼は中東サウジアラビアから石油を輸入して、ゲティ・オイル社を設立、世界でも屈指の大富豪となっている人物だった。
ゲティに対して孫の身代金として1700万ドルが要求される。 しかし、ゲティと孫のポールは関係は幼い頃とは違って疎遠になっていた。 ゲティの息子であるポールの父親・ジョン・ポール・ゲティ・ジュニア(アンドリュー・バカン)がドラッグに溺れ、妻ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)とは離婚。 跡継ぎの役割を果たしていなかったからだった。
大富豪でありながらも守銭奴ゲティは、身代金の要求を断固拒否する。 この要求に応じれば他の孫も標的になる恐れがあると、彼は解釈したのだった。
一方でゲティは元CIAで、現在は自分の下で働くフレッチャー・チェイス(マーク・ウォールバーグ)を呼び、誘拐犯との交渉を指示する。 チェイスを何度も身代金を用立てて欲しいという、ポールの親権を持つ母ゲイルの元へと向かわせられる。
その頃、誘拐されたボールは、南イタリアのカラブリア州の人里離れた隠れ家のアジトに監禁されていた。 誘拐犯のリーダーはチンクアンタ(ロマン・デュリス)は、ポールに母親宛の手紙を書かせる。
要求した身代金を支払わないと、指を切断して送りつけると脅しながら書かせるのだった。
一向に身代金を出す気がないゲティに対して、母ゲイルは苛立ちを感じていく…

ショッキングな予告編、これは実話ということなんですよね。
監督はリドリー・スコット、「エイリアン:コヴェナント」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15139971.html 以来の監督作品ですね。
主演はミシェル・ウィリアムズ、近作は 「ワンダーストラック」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15464993.html で母親役、そして 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14926205.html では悲しい役でした。
そしてゲティ役はクリストファー・プラマー、「手紙は憶えている」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14535150.html での主人公役をしていましたが、衝撃のラストは震えが来ました。

物語は、誘拐されたポールをめぐってのお話です。 ローマでは “ポアロ” と発音されていましたが、唐突に誘拐されるんですね。 身代金は1700万ドル、世界一の大富豪ということですが、さすがにこの身代金は凄いですね。 でも払えない額ではないところが凄いんですが、ゲティはあっさり拒否します。
理由は、払ってしまうと孫がどんどん狙われるから、ということですが、どうやらそれは表向きの理由、感情的な部分が強い感じがするのと、お金に対する執着が強く、無駄な金だという意識が強いんですね。
実はその複線があり、どうしようもない息子と別れた妻のゲイル、彼女は一切の慰謝料を拒否して、ただ子どもたちの養育権だけを掴むんですね。 実はこれがゲティを激怒させたんですね。
自分の跡継ぎとしてみていたのがポールでした。 しかしそれが奪われたんですから、身代金など払う気持ちなど全く無いんですね。 口では可愛い孫といっていますが。
そして誘拐されたポールは、途中で犯人が寄り強力な集団に変わっていきます。皮肉な結末ですが、莫大な財産は一大限りだったみたいですね。

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息子が誘拐された

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祖父に当たるゲティは身代金の支払いを拒否する

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そして彼を派遣する

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監禁されるポール

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はたして身代金は?

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ファイブヘッド・ジョーズ

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2017年作品、ニコ・デ・レオン監督、クリス・ブルーノ ニッキー・ハワード リンジー・ソーヤー出演。

観光客で賑わうカリブ海のパロミノス島。 クルーザーでリゾートを楽しんでいる4人、向こうの方から水しぶきが見え、何かが近づいてくる。 サメであることはだんだんわかってくるが、大きさと異様な形だという事に気が付いた時、もうそれは遅かった。
平和なこの島で人間が鮫に襲われたという通報が入る。 現場には血痕のついた無人のクルーザーがあった。 船内に残されたカメラからは頭が4つある鮫の写真が見つかった。 地元警察から協力を求められた海洋学者のヨー(ニッキー・ハワード)たちは、鮫を捕まえるために海へ向かう。
しかし学者たちでは心もとないという事で、サメ退治に関するプロを雇う事になる。 そして白羽の矢が立ったのがレッド(クリス・ブルーノ)だった。
彼が計画をしていくことになるのだが…

頭が3つからとうとう5つになってしまいます。?ファイブヘッドではないのか? まあ冒頭部分では誰しもそう思うんですが(^^)
監督はニコ・デ・レオン、初監督ですかね? 他作品は見当たりません。
主演はレッド役のクリス・ブルーノ、多くのテレビ作品に出演していますが、記事にはしていませんね。
そしてヨーこと、アンジー博士でニッキー・ハワード、彼女も他作品では見当たりません。

物語は、どんどん頭が増えていく巨大な人食いザメのお話ですね。 ダブルヘッド、トリプルヘッドときて一気にファイブヘッドにジャンプアップ、しかし写真から見るとフォーヘッドなんですね。 もう一つはこれから出て来るのか? いやいやしっかりついているんです。
なんと尻尾の部分がもう一つの頭になっているんですね。 4つの頭をかわしても、最後に噛みつかれてしまう。 厄介なもうありえない生物ですね。
お話は、このサメ退治の部分がけっこう長い時間費やされます。 地元の海上警備隊らしき組織も協力、連携プレーで、何とか民間人に被害を出さず、追い込む作戦を取るんですが、面白いのはサメはイルカが苦手という習性を持っているというんですね。
それを利用した作戦で一気に壊滅という事を計画するんですが。
もう多頭型はこれで限界でしょうね。 決着の仕方も結構スッキリしていましたし、次はどんな展開になるのか? 終わりということは無いでしょうが(^^)

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巨大なサメが近づいてくる

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手袋のような巨大なもの

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4つの頭があるサメだった

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水中を泳ぐ想像できない生物

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そして対策チームが結成される

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ケイゾク (前半)

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1999年作品、堤幸彦(1、2、4話)、金子文紀(3話)演出、中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、鈴木紗理奈、野口五郎出演。

第1話:死者からの電話
建前上、未解決事件の捜査を “継続” する捜査一課弐係に研修中のキャリア柴田純(中谷美紀)が配属された。 配属初日、弐係に1年前の 「四日市市会社員殺人事件」 で殺されたはずの被害者・多田(温水洋一)から電話を受けたという相談が持ち込まれる。 電話を受けた男・志村から多田と会う約束をしたため付き添って欲しいと依頼され、柴田と先輩刑事の真山(渡部篤郎)は志村(村松利史)に同席して立ち会う。 結局、多田は現れなかったが、柴田は真山と共に多田が殺された事件の洗い直しに入る・・・

第2話:氷の死刑台
元警備員の橋本(桜金造)という男が、13年前に府中で発生した殺人事件の再捜査を依頼する。 事件の概要は橋本が無人の冷凍倉庫を閉め、また開けたときに宗教団体 「氷剣教」 の宗教衣を着てドライアイスの祭壇に載せられた社長の水谷(でんでん)が死体で発見されたというものだった。 柴田と真山は橋本を連れて、倉庫内の検証に乗り出すが、柴田の不注意で3人とも倉庫の中に閉じ込められてしまう。何とか倉庫から命からがら出ることができ、橋本は倉庫勤務の頃から旧知の仲である主治医の下平(光石研)の診察を受ける。 だが柴田はその時の些細な会話から、下平を事件の真犯人だと断定する・・・

第3話:盗聴された殺人
1年前に発生したブティックオーナー強盗殺人事件の被害者の妻・美奈子(松田美由紀)が真犯人は元従業員の祐子(MIKI)だと主張し、証拠を掴むため、祐子宅を盗聴して欲しいと捜査一課弐係に依頼してくる。 柴田の推理で祐子も事件に関与している可能性が見出せたため、違法ながらも盗聴による張り込みを開始することに。 だが、盗聴の最中に祐子が殺害される事件が発生し、祐子の恋人の成田(山口馬木也)が逮捕される。しかし成田は容疑を否認、成田が祐子を訪ねた時には部屋はもぬけの殻だったという・・・

第4話:泊まると必ず死ぬ部屋
老舗の旅館 「葉隠月(はかつき)」 の仲居・佐代子(銀粉蝶)から、改築工事に伴い、泊まると必ず死ぬと云われ昭和21年 までに4人もの死者を出している離れの部屋への調査と検証を依頼された捜査一課弐係の面々。 興味津々の柴田は嫌がる真山を引き連れ 「葉隠月」 に足を運ぶ。 かくして旅館に集った旅館関係者や彩(鈴木紗理奈)が集う中で、旅館主人の一人娘の朋美(池田昌子)が部屋に泊まることで検証が開始された。ところが検証中に朋美が姿を消し、旅館付近の林で遺体となって発見される・・・

もう20年近く前のドラマですが、Huluに入っていたので、「SPEC」 と一気見をしようと決意しました。 まあ出発点は 「SPEC」 の映画版を見たいがためなんですが。そして 「ケイゾク」 の映画は確か1回見た覚えがあるんですが記事にはしていないようです。
演出(監督)は主に堤幸彦、「TRICK」シリーズ https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10946815.html の印象が初めてでしたが、近作としては 「真田十勇士」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14452384.html ですね。
そして第3話は金子文紀、映画監督はまだしていないようですね。
主演は中谷美紀、近作映画は 「繕い裁つ人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12704738.html です。

まずは前半の4話ですね。 今見ると、ちょっと画像が粗く、当時はこんなもんなのかという画質ですが、作風は堤作品、どちらかというと、「トリック」 シリーズに似ていますね。
キャリアで幹部候補生だけど、なぜか捜査一課弐係の研修に来るんですね。 いずれは所長クラスには簡単に駆け上がってしまう彼女ですが、まじめと言うか、マイペースと言うか。 しかし推理力と、観察眼は一級品、ことごとく、迷宮入りになりそうな事件を解き明かして行きます。
しかし行動の仕方がセオリーどおりではないので、危険な状態になることもしばしば。
そして次々と難事件を解決していきますが。

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死者からの電話

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氷の死刑台

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盗聴された殺人

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泊まると必ず死ぬ部屋

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ファントム・スレッド

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2017年作品、ポール・トーマス・アンダーソン監督、ダニエル・デイ=ルイス ヴィッキー・クリープス レスリー・マンヴィル ブライアン・グリーソン出演。

1950年代のロンドン。 イギリスの高級ブランドのファッション界の中心に君臨し、社交界から脚光を浴びる天才的な仕立て屋のレイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)。
ある日、レイノルズは愛車に乗ってドライブに出かけた際に、郊外にある田舎のカフェに入る。
そこには、不器用ながら真面目で給仕をしているウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)を見かける。 なんとなく惹かれたレイノルズは、メニューオーダーの際にアルマに声を掛け、アルマも彼に惹かれていたのだった。
帰りがけに仕事が終わったら、食事をしないかと声を掛けると、彼女はメモを渡しOKする。 そして彼女を連れて帰ってしまうレイノルズだった。
レイノルズは、姉のシリル・ウッドコック(レズリー・マンヴィル)と二人三脚で今の栄華を掴んでいた。 シリルはレイノルズのすべてを理解していた。 そんな時にいきなり現れたアルマ、しかし彼女は怪訝な顔をしながら彼女を受け入れる。
レイノルズは新たなドレスのデザインを生み出すミューズとして、アロマを工房に迎え入れた。 アルマの “完璧な身体” をレイノルズはとても愛するのだった。
彼女をモデルに昼夜を問わず、まるで取り憑かれたようにデッサン画を描き、ドレスを仕立てて作り続ける。 アルマはレイノルズとの暮らしから、恋愛感情の気持ちを燃え上がっていき、やがて、彼の唯一の存在になることを望むようになる。
しかし、レイノルズはアロマの思いを無視して、無神経な態度を繰り返す。 アルマのことを愛しているのだが、だからと言って変化を好む人間ではなかった。 自分のペースを帰ることを極端に嫌うのだった。 次第にアルマは不満を露わにしていく。
やがて、アルマは森で手に入れた毒キノコを処方して、レイノルズの朝食に微量入れ混ぜ込むのだった・・・

ファッション業界の伝記映画、実はこれはダニエルの引退作品といわれています。
監督はポール・トーマス・アンダーソン、近作は 「ザ・マスター」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13148705.html を見ています。
そしてアルマ役でヴィッキー・クリープス、「コロニア」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15426460.html では悲劇の娘役をしていました。
そして姉のシリル役でレズリー・マンヴィル、「ロンドン、人生はじめます」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15484347.html では主人公の取り巻きの役をしていました。 「ラプチャー 破裂」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14972102.html ではドクター役、これはなぞの施設が描かれていました。

物語は、ファッション界を極めた姉と弟、しかしレイノルズはある日カフェで知り合ったアルマに惹かれてしまいます。 彼女は優しげな笑顔を見せるレイノルズに、なんとなく可愛いと思ってしまった感じです。 一気にそこからアルマを連れ帰ります。
実はアルマの体は、レイノルズいわく理想の体系のようですね。 彼女は肩幅が広く、胸も小さいと卑下していますが、彼にとってそうではないんですね。 そして彼の家に住み始めるアルマ、しかしいちいち育ちも好みも違うアルマ、だんだんと彼の性格に違和感を持っていきます。
そしてあるきっかけで、彼女の怒りが爆発します。
今作でのダニエルは何か若いですね。 還暦をちょっとすぎた彼で、アルマ演じるヴィッキー・クリープスとは親子ほど違いますが、普通に笑顔でいると若く感じます、逆に後半は老いを感じさせる対照的な姿が見えます。
俳優としてはこれから味が出てくると思うんですがね?

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この姉弟が会社を引っ張ってきた

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そんなある日彼女と出会う

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そして彼女を連れ帰り

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ミューズとする

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上得意であふれるレイノルズだったが

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いま、殺りにゆきます

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2012年作品、千葉誠治監督、森田涼花 桃瀬美咲 肘井美佳 菅野麻由出演。

<わたしのししゅう>高校2年生の原奈緒(森田涼花)は、帰宅途中に路上でホームレス(信國輝彦)から詩集を買う。 翌日、彼女は恋人の悟(戸谷公人)に注意を促されたにもかかわらず、その詩集の素晴らしさをホームレスに伝える。 やがて、ホームレスは日を追うごとに奈緒の家に近づいてくるのだった…

<おまけ>古本屋でお目当ての絵画集を手に入れ、上機嫌で恋人の智幾(池田絢亮)に電話をする織恵(桃瀬美咲)は、本の入った段ボールの底に一枚のDVDを見つける。 好奇心からそれを観てしまった彼女だったが、何も映っていないかと思いきや、そこには身の毛もよだつ映像が記録されていた…

<やあ、カタオカ!>片岡智恵(肘井美佳)は、出社途中に突然見知らぬ男(廣瀬裕一郎)から 呼び止められる。 彼女が小学校時代に失くした筆箱の話を異様なテンションでまくしたてるその男はどうやら智恵の小学校時代の級友・オオトモらしい。 男はその筆箱を見つけたと彼女に告げるのだが…

<さよなら、お~える>便意をもよおして自転車を走らせる水元夏美(菅野麻由)は、ようやく見つけた公衆トイレに駆け入る。 そこで雨宿りをする不思議な女子高生(大坪あきほ)から 「そこのトイレ危ないよ」 と言われる彼女だったが、便意を我慢できずその警告を無視してしまう…

<いま、殺りにゆきます>帰宅途中、何者かに頭上からテレビを投げ付けられ、命を狙われていると怯える美鈴(大友さゆり)。 何とか自宅に帰り着いた彼女の携帯に、非通知で電話がかかってくる。 恐る恐る出ると 「もう、殺 りにゆきます」 という不気味な男の声がして…

ホラーオムニバスという括りですが、平山夢明の短編集の映画化という事です。
監督はすべて千葉誠治、
主演はまず、森田涼花、「阪急電車 片道15分の奇跡」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5096445.html に出演していました。
そして桃瀬美咲、まだ記事にした作品は無いんですが、いずれは。
3話目は肘井美佳、「ニワトリはハダシだ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6752329.html が映画初出演でした。
4話目は菅野麻由、彼女はいずれ見たいゾンビ作品に出演しています。

そして表題の最終話は大友さゆり、彼女もいずれ記事にする作品に出ています。

それぞれは短編で短いんですが、ホラーでも心霊要素がちょっと薄い、どちらかというと人間の恐怖を描いた作品ですね。 しかし気を惹くのは実際に遭った体験談がベースという事ですね。
私が好きなのは、「やあ、カタオカ」ですかね。 いきなり声をかけてくる小学校時代の同級生らしき男、しかしこちらは全く記憶が無く、強引に思い出そうとしたのが、オオトモという男の子でした。 しかし失くした筆箱が見つかったと、彼女をいきなり拉致していくんですね。そこにあったのは…
しかしこのオムニバス、どれもオチがふわっとしています。 体験談なんで、必ずしもオチがあるとは限らないと思いますが、それにしてもなさすぎるのも、尻切れになってしまいますよね。
逆にもうちょっと突っ込んでオチをつけたらもっと良かったのに、そう感じた人間ホラーでしたが。

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詩集を買ってしまう

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しかしそれは

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恐ろしく追いかけてくる

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いったいこの男は?

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恐怖が襲い掛かる

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ケイゾク (中盤) 

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1999年作品、伊佐野英樹(5、6話) 金子文紀(7話) 堤幸彦(8話)、中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、鈴木紗理奈、野口五郎出演。

第5話:未来が見える男
ゆかり(筒井真理子)という女性が夫・義朗(山上賢治)が失踪した事件の捜査の進展具合への抗議にやってきた。 のらりくらりとした対応に怒りを燃やしたゆかりは生放送中の超能力番組に出演して捜査一課弐係を糾弾、番組では霊能力者の鷺沼(大沢樹生)が超能力で義朗を探し出そうとしていた。 透視を始めた鷺沼は突如義朗の姿が見えると言ってテレビクルーと共にスタジオを飛び出す。 鷺沼が義朗がいるというビルへ向かった時、そこで義朗が死体として見つかってしまう。 真山と現場に急行した柴田は、鷺沼の行動の矛盾点から鷺沼を犯人として追及するが、鷺沼には視聴者及びテレビクルーによって集団監視されていたという完全無欠のアリバイがあった・・・

第6話 :史上最悪の爆弾魔
定年間近の警部補 「タンツボ」 こと壺坂(泉谷しげる)が真山に時効成立1週間前の小包爆弾爆破事件の捜査協力を依頼する。 事件は校内暴力が盛んだった中学に送られてきたステーキ肉が入った小包が実は爆弾で、その爆弾によって死者が出たというものだった。 事件に興味を持った柴田は壺坂と合流し、嫌がる真山を引き入れて事件の捜査を進めることに。 柴田は事件の背後にあった女子高生が自殺した事件に着目して、その事件の真相究明にベクトルを向ける。 そしてその末に爆弾を送った犯人に目星をつける・・・

第7話:死を呼ぶ呪いの油絵
捜査一課弐係の元へ、6年前に殺害された画廊のオーナー・重雄(若松武史)の遺族である菜穂子(高田万由子)がやってくる。 画廊には絵柄が勝手に変わり、それを見た者は必ず死ぬと言われる絵が飾られていた。 事件当時に重雄はその瞬間を見て亡くなり、現在も女中がそれを目撃したため絵の謎を解明してほしいという。画廊を訪れた柴田と真山だが、菜穂子の叔父の文弘(半海一晃)が 「絵が変わった」 と取り乱して姿を消し、柴田は絵柄が変わった子供の絵を目撃する。 その後柴田は平良からの電話を受け、真山と菜穂子と画廊の倉庫のある海岸沿いへと足を運ぶが、そこで平良の水死体を発見する。

第8話:さらば!愛しき殺人鬼
被疑者が目の前で死亡したショック から立ち直れない柴田は辞表を提出し、麻衣子(西尾まり)の家に転がり込んでいた。 そんな中、柴田は彩と共に麻衣子が参加する電子掲示板のオフ会に参加する。 だがその後酔って記憶を無くし、ラブホテルで目覚めた柴田は原(片山雄介)の遺体と対面する。 2人しかいない密室で、柴田の犯行としか思えない状況下で、柴田はホテルから抜け出し麻衣子とその場から立ち去るが、捜査一課と早乙女の命で動いたSWEEPに追われる身となる。柴田は掲示板で死にたいと書き込んだネット仲間にプレゼントを贈るといったハンドルネーム 「ピエロ」 に目星をつけて奔走するが、その末に辿り着いたのはあまりにも意外で悲しい真実と結末だった・・・

この中盤の演出では伊佐野英樹が参加しています。 彼もテレ ビ作品が主のようです。
そして今回第6話で、重要なキャラが登場してきます。 壺坂刑事役の泉谷しげるですね。 今でこそ個性は俳優、声優として存在感があるアーティストですが、今作の影響も大きいのでは? 映画近作は、「後妻業の女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14388319.html ですね。

この中盤では、柴田の調子がだんだん上がっていく感じはすることと、真山とのコンビが板についてくるんですね。 しかし、だんだんと真山の過去がだんだんわかってきますし、彼の狂気も大きくなっていく感じがします。
そして第8話からは急展開を見せて意気、そして物語が大きく動いていきます。

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未来が見える男

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史上最悪の爆弾魔

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死を呼ぶ呪いの油絵

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さらば!愛しき殺人鬼

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恋は雨上がりのように

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2018年作品、永井聡監督、小松菜奈 大泉洋 清野菜名 磯村勇斗出演。

高校2年生の橘あきら(小松菜奈)は、ファミレスでバイトをしている。 愛想のない彼女がどうしてファミレスで、それも家から遠い店で働いているのか? この店の店長・近藤正己(大泉洋)は、バツイチ子持ちで周りからはあまりよく思われていない。 店長だから仕方が無いが、絶えずお客に頭を下げっぱなし、ベテランウェイトレスの久保佳代子(濱田マリ)は露骨に馬鹿にしている。
同じクラスの吉澤タカシ(葉山奨之)は、あきらのことが好きで、後を追うように調理場でバイトを始めるが、全く相手にされていない。
ある日、お客が席に携帯を忘れていってしまう。 自転車で去っていく客を見て、追いつかないと思った店長とバイトたち、しかしあきらはそれを持っ て走り出す。 彼女はとてつもなく足が速く、追いついて携帯を渡すことができた。 しかし急に足に痛みを感じ倒れてしまうあきら。
彼女は、練習中アキレス腱を負傷し陸上の夢を断念せざるをえなくなっていたのだった。 ほぼ怪我は治っているが、ちょっと無理をしたので炎症を起こしていた。 あきらはまだ陸上部に席がある。 そして彼女を幼馴染で親友の喜屋武はるか(清野菜名)はずっと待っていた。 しかしなかなか彼女に帰ってきて欲しいと言い出せないでいる。 怪我のことを触れられない空気をあきら発散しているのだから。
あきらは周4日以上シフトを入れている。 彼女がバイトを始めた理由は、怪我をして偶然訪れたファミレスで放心するあきらに店長の近藤正己が優しく声をかけたことがき っかけだった。 
その日は雨が降っていた。 雨がやむのを待っていた彼女に、コーヒーをサービスで出し、ちょっとした手品を見せたのだった。 傷心の彼女の心に、ちょっと暖かいものが流れた瞬間だった。
あきらはその店でアルバイトを始めた。 28歳も年上の近藤にあきらは密かに恋心を抱くが、近藤は一見クールな佇まいの彼女から好意を持たれているとは思ってもいなかった。 近藤への思いを募らせついに告白するあきら。 しかし近藤は戸惑い、彼女の思いをそのまま受け止めることができないのだった。
それでもあきらの真っ直ぐな思いは、二人の心の距離を縮めていくが・・・

コミックス原作で、アニメにもなっているようですね。 でも私は実写化で初めて知りました。
監督は永井聡、「 帝一の國」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14894128.html 「世界から猫が消えたなら」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14145412.html と毎年新作を撮っています。
主演は小松菜奈、存在感のある若手女優ですね。 目がいいんですよ! 「坂道のアポロン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15427793.html では水着姿も披露してくれました。
そして大泉洋、「鋼の錬金術師」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15273206.html ではマッドサイエンティストでしたが、どんな役でももう出来ますね。 でもこういう役が好きです。

物語は、45歳、バツイチ、子持ちの店長と、女子高校生の恋のお話です。 まあ一方的に惚れられるのが店長ですが、どう考えても釣り合わないんですね。 でも彼女は猪突猛進、どんどん押しまくっていくんですね。 彼女は、母と二人暮らし、父は出てきませんが、父性が必要に傍から見ると思いますが。
この作品は、設定に大変無理のある話だと思いますが、大泉洋と、小松菜奈のキャスティングでレベルが上がっていると思います。 そして同じチームNACSの戸次重幸とのシーンが凄く良い!そういうやり取りを見るだけでも価値のある作品だと思います。

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始まりはこのときだった

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彼女は快速ランナーだった

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店長が好きになり、アルバイトを始める

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他の若い子に興味なし

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そしてデートにこぎつける

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日本橋で

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先日、日本橋を得意先に行くために歩いていると、こんなところに!
もったいないから撮っておきました。

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日本橋で2

日本橋で3

明烏 あけがらす

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2015年作品、福田雄一監督、菅田将暉主演。

品川のホストクラブ 「明鳥(アケガラス)」 で働く売れないホストナオキ(菅田将暉)は、一千万の借金を背負っていた。 しかし野球賭博で大儲けし、借金は返済できることになり、ナオキの通っているホストクラブの事務所で店長アキラ(ムロツヨシ)と仲間のアオイ(城田優)、ノリオ(若葉竜也)とともに返済を祝ってドンペリで祝杯を上げることになる。
酔いつぶれたナオキが翌朝目を覚ますと、現金の入っていた紙袋がなくなってした。 ナオキは昨日の3人のメンバーに尋ねるがみんな賭博で儲けた事実も、一緒に祝杯を挙げた事実もない。 夢でも見ていたのだろうと口をそろえるのだった。
アキラもだんだん自信がなくなってきて、昨日のことは夢だったんだと思い始め、取り立ての山に連絡をいれどうにか翌日6時まで返済を待ってもらうことになるが、もし返済できない場合は東京湾に沈められてしまうという崖っぷちに立たされてしまう。
店長もホスト仲間も 「返せない金を借りたナオキが悪い」 と誰も取り合ってくれず、明日からくる新オーナーを迎える準備や通常のホストの仕事をし始める。
そんなナオキの前に店の飲食代を踏み倒した明子(吉岡里帆)がアオイに連れられ、事務所にやってくる。 明子を厳しく叱るように命じられるナオキだったが、自身が借金の身であるナオキは叱っている言葉がそのまま自分に跳ね返り自己嫌悪になってくる。
ナオキは明子が踏み倒した飲み代5万円を事務所に立て替え、お前を叱っている場合ではないからどこかに行ってくれと明子に伝えるが、明子は事務所を後にすることなく、事務所にやってきた取り立て屋の山をごまかして帰らしたりとナオキに協力をし始める。
アキラは一緒に添い寝をしてくれたら一千万払うというおばさんの申し出に嫌がっている同僚アオイに、自分のために我慢して添い寝をしてほしいと頼むが断られてしまう。
さらに、新宿でナンバーワンだった新人レイ(柿澤勇人)が現われ、彼は金回りが良さそうだったので、ナオキは借金を申し出るが初対面の人間には金は貸せないと断られ続けてしまう。
はたして彼は東京湾に沈められてしまうのだろうか?・・・

福田監督のコメディ作品、近作は 「斉木楠雄のΨ難」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15208932.html ですね。 また今公開中の注目作品もあります。
主演は菅田将暉、「帝一の國」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14894128.html が近作の主演作です。

物語は、金銭感覚が甘いホストアキラのお話です。 野球賭博で儲けたはずの金が紛失、しかしそんなことは誰一人知らないと言われ、夢だったと思ってしまうアキラでした。 しかし借金は夢とはなりません。 何とか時間を稼ごうとしますが、それも限度があり、そこに現れた田舎から出てきたおかっぱ娘の明子、彼女ととうとうあることをし始めようとしていくんですが。
明子役は吉岡里帆、彼女は 「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15205071.html でナレーションをしていました。
福田監督の独特な笑いの世界、好きな人にはたまらないんですが(^^)

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気がつくと大金が消えていた

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あれは夢だった?

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そこに現れた明子

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そして借金取りが

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そしてこの男が

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ケイゾク (後半)

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1999年作品、今井夏木(9話) 堤幸彦(10話、最終話)演出、中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、鈴木紗理奈、野口五郎出演。

第9話:過去は未来に復讐する
柴田(中谷美紀)は、親友の麻衣子(西尾まり)の自殺にショックを受けながらも、彩(鈴木紗理奈)と共に捜査を開始する。 2人は、麻衣子が朝倉(高木将大)と柴田の関係を疑っていたことを知る。 
朝倉の自宅を訪れた柴田は、麻衣子が精神的に病んでいたと聞かされた。 さらには、彼女が通っていた精神病院で麻衣子が催眠術をかけられていた疑いがあるということを知る。 その夜柴田は、朝倉のパソコンをハッキングする。 そこには恐るべき事実が…

第10話:二つの眼球
真山(渡部篤郎)の妹、沙織(多田亜沙美)の事件を洗い直した柴田(中谷美紀)は、沙織を輪姦した5人のうち3人が自殺していた事を知る。 しかし、それぞれ他殺の可能性があったと気付く。 そして、彼らを殺す動機があったのは真山だけだという推理にいたる。 真山がずっと追い続けていた朝倉は、輪姦した少年の仲間の1人だったのだ。
そんな中、真山が遂に動いた。 ルポライター・KEE(KEE)、麻衣子(西尾まり)、そして沙織を殺したのは朝倉だと勘ぐる真山が、朝倉に銃口を向け…

最終話:死の味のキス
彩(鈴木紗理奈)と共に病院を抜け出した柴田(中谷美紀)は二係へ向かった。 真山(渡部篤郎)の発砲事件の資料を探し出し、真山と朝倉(高木将大)が会う場所を突きとめるためだ。 しかし、一向に資料は見当たらない。 実は、野々村(竜雷太)が隠し持っていたのだ。 柴田が身の危険を省みずその現場へ向かおうとしていることを察した野々村は、「柴田には見せることができない」 と言う。 しかし柴田の熱意に負けて、“ある条件” と引き替えにそれを見せる約束をするのだった・・・

いよいよクライマックスを迎えます。 それは真山刑事のつらい過去でしたね。
9話の演出(監督)は今井夏木、映画も1本監督をしています。 このシリーズのプロデュースをしているTBSの方ですね。
後半に重要な役で出演するのが、朝倉役の高木将大ですね。 このシリーズ以外にはあまり出演歴のない俳優さんですね。

さていよいよ最後の戦いになって行きます。 後半に出てくるSWEEPという組織、そしてこの組織の中心にいる斑目、彼と彩が恋人というのが、なかなか複雑であり、彩もSWEEPというのが隠れた設定なんですが、もうここまで来ると柴田との絆のほうが重くなっているんですね。
そしていよいよ大団円ですが、ここまで超常現象ではなく、推理サスペンスの捜査だったのが、ちょっと不思議路線になっているんですよね。
朝倉の存在が路線を多少ずらしている感じがしました。

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過去は未来に復讐する

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二つの眼球

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死の味のキス

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妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III 

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2018年作品、山田洋次監督、橋爪功 吉行和子 西村まさ彦 夏川結衣出演。

三世代が同居する平田家。 主婦の史枝(夏川結衣)は、育ち盛りの息子ふたりと夫・幸之助(西村まさ彦)、その両親と暮らしている。 史枝は専業主婦、習い事もしたいし、外に働きにも出たい。 周りの奥様たちは、案外自由にパートに出たりしているのをうらやましく思っているし、昔やっていたフラメンコをはじめたいとも思っていた。
でも幸之助に言ってもあっさり却下され、同じような生活を続けている。 幸之助がクレームで海外出張になった日、幸之助の母・富子(吉行和子)と、庄太(妻夫木聡)の妻・憲子(蒼井優)からも、いかに主婦の仕事が大変でそれをしっかりこなしている史枝を称えていた。
そんなある日、家事の合間にうとうとしていた昼下が り、家に泥棒(笹野高史)が入り、逃げられてしまう。 始めは刑事(立川志らく)に被害が少ないと言っていたが、へそくりのことを言わなくてはならず、意外に貯めていた史枝だった。
その日出張から帰ってきた幸之助に対して、心配してきた妹の金井成子(中嶋朋子)の前で、自分の不注意だったこと、そして40万以上あったへそくりを取られたことを言うと、幸之助はなんと、「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか」 と夫から嫌味を言われ、余りに気遣いの無い言葉にそれまで溜まっていた不満が爆発した史枝だった。
そして、周造(橋爪功)と富子が墓参りに行っている間、なんと史枝が家出をしてしまうのだった。 いきなり家事をしている要の史枝がいなくなり、平田家は一気に崩壊し てしまう。 しかし幸之助は自分は悪くないの一点張り。
はたして、平田家はどうなってしまうのか?・・・

このシリーズも3作目になりますね。 今回は笑いはちょっと抑え気味でのドラマでした。
監督はもちろん山田洋次、近作は昨年の 「家族はつらいよ2」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14945432.html ですね。 監督はこのシリーズに特化していくんですね。
いつものメンバーですが、前作で死んだ小林稔侍が別の役で登場(^^)これは驚きました。 家族10人と、うなぎ屋の出前持ち、そしてかよ役の風吹ジュンがレギュラーで、後は毎回配役が違うんですね。

今作は、主婦にスポットを当てた作品、今専業主婦と言う存在が珍しいということでしょうか? パートをしていないだけでなく、習い事もしていない、確かに子育てが一段落した中学生、高校生となると、大概パートか習い事をするのが普通ですが、この家族は珍しい3世帯、主婦の仕事は想像以上の多さでしょうね。
そしてそのいつもの生活に、泥棒という石が投げ込まれるんですね。
これをきっかけに、夫婦とは?家族とは?そして主婦の仕事にスポットが当てられます。
ちょっとこれは昔を思い出しました。 うちも生活費を私が渡していましたが、そんな時代をちょっと思い出して苦笑い、世の夫たちも思い当たる節がいろいろある作品でしたでしょう。

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家の中はすべて彼女がやっているこの家

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周造と富子が墓参りに

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そしてその時に泥棒が入り

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帰ってきたら史枝が家出をしていた

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男手で家事を

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明日泣く

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2011年作品、内藤誠監督、斎藤工主演。

文芸誌の新人賞を受賞したものの、その後まったく書けなくなり、賭けマージャンでその日暮らしの生活を送る小説家の武(斎藤工)は、ある日、知り合いのミュージシャンの島田(武藤昭平)に連れられて入ったジャズクラブで、高校の同級生・キッコ(汐見ゆかり)と再会する。
高校のとき、天才的なピアニストだった彼女は、孤高の存在だった。 お互い惹かれあいながら干渉しない間だったが、彼女はいきなり消えてしまってそれっきりだった。今の彼女は、無邪気に男たちを振り回す存在になってしまっていた。
再び、どうしようもなく惹きつけられる存在になってしまう一方で、どこか冷ややかな視線を送る武。 そんな中、キッコはアメリカのニューオリンズから来た憧れのドラマーとバンドを結成する。
自分のしたい音楽が再びやれる、しかしジャズクラブで演奏するも客足が伸びず、仲間にギャラを支払えなくなっていた。
雀荘で賭けマージャンをしていた武に金を貸してほしいと頼むキッコだが、武は他人に貸せる金など持っていない。 キッコ の提案で、武は大胆な勝負に挑むことになるが…

監督は内藤誠、監督暦を見るといろんな作品を撮っていますね。 ピンクからアイドル作品まで、私は何本か過去に見ているようですが、今作は24年ぶりの監督作品のようですね。
主演は斎藤工、近作は 「昼顔」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14983409.html となりますかね。

物語は、一回新人賞を取った作家武の話。 しかしその後は全く鳴かず飛ばずとなってしまい、ほとんど書けない状態になってしまいます。 かろうじて連載があるようですが、それも風前の灯になっています。
いつも雀荘に入り浸り、なけなしの金でかけ麻雀をしています。
そこに現れたのが高校のときの同級生、ピアニストのキッコでした。 ある意味憧れさえ持っていた彼女の変わりようにびっくりすると同時に、再び惹かれていく武、しかし彼女はまだ夢をあきらめてはいなかった。
作家として再び立ち直れるのか? キッコは夢をかなえることができるのか? はかない二人の物語でした。

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今は売れない作家になっていた武

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そこに現れたキッコ

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再会をした二人だったが

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天才ピアニストだったキッコ

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しかし二人の関係は

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ケイゾク/特別篇(ファントム)~死を契約する呪いの木~ 

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1999年作品、堤幸彦演出、中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、鈴木紗理奈、野口五郎出演。

朝倉との死闘により、死の危機に瀕するも8か月もの眠りについた柴田(中谷美紀)が目を覚ました。 しかし脳に損傷を負った後遺症により弐係の面々や朝倉の事件といった警視庁登庁以後の記憶を失ってしまう。
その一方で真山(渡部篤郎)も朝倉(高木将大)から 「ゲーム再開」 の宣戦布告が伝えられる。
時が流れ、八王子西署署長となった柴田は配属初日、自分を痴漢した男を交番に連行した際、人を殺したと自首した美咲(木内晶子)という女子高生と出会う。 美咲が言うには伏舟神社に伝えられている幹に殺したい相手の名前を書いたらその相手は必ず死ぬという 「呪いの樹」 と呼ばれる神木に彼氏の名前を書き、その通りに彼氏が死んだという。
この噂に興味を持った柴田は図らずも真山ら弐係の面々とその呪いによるものとされる事件の再調査に乗り出す。 しかし、この 「呪いの樹」 にまつわる事件そのものが朝倉の仕掛けたトラップだった・・・

クリスマスにスペシャル版として放送された、スペシャル版ですね。
最終話で、決着が付いたと思われた朝倉との対決、主体は意外な人物でしたが、本当にそうだったのか? 朝倉なら、どんな人物に入り込んでいたのでは? おもしろいのは、指紋は変えても時間がたてば元の指紋が浮き出てくるというんですね。
そしてまた朝倉からの挑戦が真山を刺激し始めます。 しかし肝心の柴田は、最終話のラストで、意識不明となってこん睡状態がなんと8ヶ月も続き、ようやく目覚めたんですが、記憶が失われていました。
彼女は何かしら事件に署長という立場で首を突っ込んできますが、それはおぼろげながら習性が残っているからみたいですね。 しかしあの鋭い切れ味の間はまだ眠ったままなんですね。
さてこれで終わりかと思った一連のドラマ、そうは行きません。 いよいよ劇場版映画になって行きます。

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記憶がなくなった柴田だが

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本能的に事件に関わってくる

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友罪

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2018年作品、瀬々敬久監督、生田斗真 瑛太 佐藤浩市 夏帆出演。

ジャーナリストの夢に破れ、部屋を借りる金も使い果たした益田(生田斗真)は、寮のある町工場で見習いとして働き始める。 益田と同じ日に入った鈴木(瑛太)は、自分のことを一切語らず、他人との交流を拒んでいた。 そんな鈴木のことを不審に思った寮の先輩・清水(奥野瑛太)と内海(飯田芳)は益田を強制的に連れ、鈴木の部屋をガサ入れする。 そこで益田は女性の裸婦像が書かれたスケッチブックを見つける。
工場からの帰り道、鈴木は男に追いかけられている女・美代子(夏帆)を庇う形になり、男から一方的に殴られる。 彼女は元恋人の達也(忍成修吾)に唆されAVに出演した過去を持ち、達也と別れてからも執拗につきまとわれていた。 鈴木は美代子のマンションで、けがの手当てを受ける。
数日後、慣れない肉体労働に疲れ果てた益田は、めまいを起こして機械で指を切断。 だが、鈴木の冷静な対処と、病院まで運んでくれたタクシードライバー・山内(佐藤浩市)のアドバイスのおかげで、何とか益田の指は繋がるのだった。
夜勤明け、義父が亡くなり、妻の智子(西田尚美)の実家へ駆けつける山内だったが、妻と会うのは10年ぶりだった。 息子・正人(石田法嗣)が交通事故を起こして人の命を奪った罪を償うために、家族を “解散” したのだ。 しかし、正人が結婚しようとしていると聞いた山内は、怒りと当惑で言葉を失う。
入院中の益田のもとに、元恋人で雑誌記者の清美(山本美月)が見舞いに訪れる。清美は埼玉で起きた児童殺人事件の記事で行き詰っていると打ち明け、17年前の連続殺傷事件の犯人・青柳健太郎の再犯だという噂について意見を求める。 だが、益田はジャーナリスト時代に自身の記事に因って招いた暗い過去を思い起こし拒絶する。
数週間後、カラオケパブで清水や内海、鈴木が益田の退院祝いをしてくれる。 鈴木の傍らには、美代子もいた。 寮に戻った益田がスマホを見ると、清美から再度意見を求めるラインが届いていた。 ため息をつきながらもパソコンを開き、事件について検索した益田は、当時14歳だった犯人・青柳健太郎の顔写真を見て、息をのむ。 そこには鈴木によく似た少年の姿が写っていた。
まさかと更に検索し、医療少年院で青柳の担当だった白石(富田靖子)の写真を見て固まる益田。 それは、鈴木のスケッチブックに描かれていたあの女性であった…

この作品、やっぱりあの事件をベースにして書かれている気がしますね。
監督は瀬々敬久、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15308568.html から一転して直球で問題を取り上げる深い作品でした。 脚本も兼ねています。
主演は生田斗真、近作は 「彼らが本気で編むときは、」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14770127.html となりますが、彼はジャニーズの中で歌をやらず役者一本で勝負しています。 いいですね!
そして瑛太、「光」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15264365.html ではゲスな役でしたね。 今作は似た雰囲気ですが、ちょっと違います。

物語は、少年の時に二人の自動を殺した青年と、彼を記者時代に調べた青年、そしてどうしようもない男に付狙われている女子、そして息子が無免許事故で3人の命を奪ってしまった父親とその家族、どの人間も、思い十字架を背負って生きているんですね。 そしてその周りも、決して普通の人ではなく、それぞれに何かを抱えていることが想像されます。
始め益田は、一緒に入った “鈴木” が彼とは気がつきませんでした。 周りと溶け込もうとせず、すぐに嫌われ者となっていく鈴木、しかし彼はどうしても、周りと一緒に彼をハブろうとはできません。 それは益田にある過去があるから、すずきは益田のある一言から、罹れ友達と認識していきます。 しかし、彼が本当は誰であるかを知ってしまうんですね。
これは、あの事件が元になっているとしか思えません。 少年A、少年法で、今も生きている凶悪犯罪を起こした人間は、一生十字架を背負っていかざるを得ません。救いは、この “鈴木” はもう二度と人を殺さないと決めていること。 どんなに苛められても、殴られても、決してやり返しません。 まあ彼に襲いかかってくる人間はゲスなやからばかりですが、それでも彼はやられるがまま、却って笑っています。
罪を憎んで人を憎まず、人間はそんなに理性的にはなれないんでしょう。

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鈴木は他の馴染まない男

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そして同じ時に入った元ジャーナリスト

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恋人だった彼女はアドバイスを求めに来る

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息子が事故で人をあやめてしまい、家族を解散した男

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鈴木に会いに来た“先生”

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