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川栄李奈卒業公演を見て

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今回は番外編です。
昨日、2度目の会食で焼肉IWAで、取引先とアフターミーティング。
なぜか日にちが、8月4日、川栄李奈の最後の劇場公演の日に当たっていました!(^^)

到着したのが7時、これなら2時間制でも何とか最後まで見れそう。 入った時に何と、店員をやっているみちゃ(野中美郷)と梅ちゃん(梅田彩佳)が話している場面に遭遇! もう帰るところで、話しかけられず… まあおじさんの集団に囲まれてもねえ(^^)

そんなナマ梅ちゃんが見れて、早くもテンションがMAXになりました。

席に着くと早くも自己紹介の後半でした。 でも中心は川栄李奈なんで、生中継のズームも7割以上彼女を映していました。
「きょうはたかみなもこじはるも、最後のセレモニーだけなのかな?」 そんなことを思ったのは前半のメンバーの自己紹介を見れなかったためでした。 もちろんぱるるも出ていました。
早くも、オープニングから涙ぐむ後輩メンバーも、でもいたってりっちゃんは明るく笑顔で切り返していました。

そして始まった公演、セットリストは下記の通り
前座 ロマンスかくれんぼ 樋渡
Overture
1 ⻑い光 ALL
2 スコールの間に ALL
3 JK眠り姫 ALL
4 君に会うたび恋をする ALL
5 ⿊い天使 ⼩嶋陽、小嶋菜、藤⽥
6 ハート型ウイルス 島崎、中⽥、⻄山
7 恋愛禁⽌条例 川栄、武藤、岩田
8 ツンデレ! 高橋、中西、達家
9 真夏のクリスマスローズ ⼊山、前⽥、市川、中村
10 Switch ALL
11 109(マルキュー) ALL
12 ⾶行機雲 ALL
13 あの頃のスニーカー ALL

途中MCを入れながら、次の曲の衣装替えの時間を取るところ、やっぱり仕切りが上手いのはたかみなですね。
13曲が終わったところで、いったん終了。 もちろんアンコールがかかり、
14 AKB48参上! ALL
15 ナミダの深呼吸 ALL

そして、その後で、私たちみんなが知っている曲 「大声ダイヤモンド」 の時は、もうメンバーも何人か泣き始めました。この歌詞は結構きますよね。
まだ20歳で、もう20歳なんだ、そんな川栄李奈の第2ステージを、後ろから強く推してあげ、走らせるような曲、劇場にいる方だけでなく、この放送を見ている全員が知っているシングル曲、彼女に贈る最高のはなむけの曲ではないでしょうか。

ここで彼女はいったん衣装替えなのか舞台からはけるんですね。 そして彼女のセンター曲、BKA48の「ハステとワステ」をなんと、ハステとワステに同じ11期の小嶋菜月と名取稚菜がそのポジションに、ここは大爆笑ですが、みんなの(スタッフたちの心遣いも)優しさが頂点に達した瞬間でした。

この曲を歌ったところで、またいったんMC、そしてここでビデオレターが読まれるんですね。

まずはさや姉、NMBと今はチームKの兼任ですが、マジすかとかでも共演、結構一緒の写真もアップしていて、ここ最近仲の良さが垣間見えたので納得。 そしてそのあとは、SKEの大場美奈、もちろん旧チーム4のキャプテンで、9期の中では一番川栄が最初に信頼できた存在では?
最後に横山由依、今日は仕事で行かれへん、と言ってビデオでのメッセージでした。

そして再度、りっちゃんは退場、いよいよ彼女の本当の最後の曲のため衣装チェンジ、この時は大島優子の最後を思い出しましたね。
そして綺麗なドレス姿で現れたりっちゃんに最後のサプライズ、何と旧横山チームAのメンバーが来てくれました。
横⼭由依、伊⾖田莉奈、⼤島涼花、⾼橋朱里、⽥野優花、ゆいはんはビデオレターで来れへんと言っておきながらのサプライズ、でもみんなやっぱりなあ、と温かい笑いでした。
そして最後の曲 「君が教えてくれた」 を全員で歌いながらすべての演目が終わりました。

そして最後まで笑いと涙に包まれた劇場公演は、9時ちょっと過ぎに中継が終了。余韻に浸りながら家路についたのでした。
そして劇場公演を見ての感想、感慨はアメブロで。http://ameblo.jp/atts1964/

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いつも通りの明るいりっちゃん

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公演は進み

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こんな3人でも

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途中のMCでたかみなが謎の行動

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11期での「ハステとワステ」

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駆けつけた旧横山チームAのメンバー

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女優の道、頑張って!


オキナワノコワイハナシ 「ヘーガサー」

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2011年作品、高山創一監督、桃原遥主演。

大学の構内でダンスの練習をしている女子大生、3人のうちの一人が、腕の痣みたいなものができていることに気がついた。 それはヘーガサーと言われる湿疹、かぶれのようなものだということだが、それができるとあまりいいことが起きない。
その瞬間屋上から何かが落ちてきた。 それは赤い服を着た女性だった。 そしてその女性がぎろっと3人をにらんだ。
数年が経ち、飛び降り自殺のあったビルで勤務する主人公・桃子(桃原遥)は、自殺のあった場所にある花束のところに行くと、建物の中で不審な人影を見た。 その瞬間用務員のおじさん(大嶺淳)が話しかけてきた。 その瞬間人影は消えていた。 しかし、ふと自分の腕にヘーガサーができていることに気づく。
その痣の事をおじさんに言うと、おじさんは冗談めかしてヘーガサーの都市伝説の話をする。 本気にしていなかった桃子だが、実は自殺をしたときに居合わせた女子大生3人が、謎の死を遂げていたことが乗っている新聞記事を見つけてから、彼女の身辺に不可思議なことが起こりだすのだった…

沖縄に伝わる都市伝説、あるんですね。
この作品は琉球放送製作のホラーシリーズの一遍のようですね。
これも、「KOWABANA 憑神の館」に収録されていました。 正直これが一番怖いですね(^^)
ヘーガサーという言い方をする痣なんですが、作品中の説明では、これができているときに幽霊を見ると死んでしまうという言い伝え、都市伝説があるということなんですね。
見なければいいのか? それとも幽霊が近づいてきて、もう魅入られたから痣ができるのかは、ちょっとどちらともいえないんですね。
冒頭の3人が何とも、不憫なんですね。 普通の女子大生だったのが、たまたま自殺現場にいてしまったことからとばっちりにあってしまった感じなんですね。 そうなると、やっぱり連鎖が起きそうな予感がします。
やっぱりその地方に伝わる話というのは、怖いものがあり、独特ですね。
このシリーズはちょっと面白そうですので、全集が見たくなりました。

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自殺した女が睨む

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ワンダフルライフ

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1998年作品、是枝裕和監督、井浦新、小田エリカ出演。

月曜日。 木造の建物の事務所に、職員たちが集まってきた。 所長の中村(谷啓)、職員の望月(井浦新)、川嶋(寺島進)、杉江(内藤剛志)、アシスタントのしおり(小田エリカ)。
「今週もよろしくお願いします。」 中村からそんな言葉が発せられ、各職員はそこに集まってきた人たちに面接を始めるのだが、今回は22人の人たちが集まった。
実はここは、天国への入口(リンボ)なのである。 死者たちから人生の中で印象的な想い出をひとつ選んで貰うこと。 そして、その想い出を映像化して死者たちに見せ、彼らを幸福な気持ちで天国へ送り出すというもの、そのために彼ら職員が、面接をして心を開かせ、思い出を語ってもらうのだ。
ここにいる期間は、1週間、思い出を決めてもらうのは3日間の内に決めてほしい、そう中村所長は22人に言うのだった。
火曜日。 死者たちは、それぞれに印象的な想い出を決めていく。 それらは千差万別。 
戦時中、マニラのジャングルで米軍の捕虜になった時に食べた白米の味を選んだおじいさん。 子供を出産した瞬間を選んだ主婦。 幼少時代、自分を可愛がってくれた兄の為にカフェーで・赤い靴・の踊りを披露した時のことを選んだおばあさん。パイロットを目指してセスナで飛行訓練した時のことを選んだ会社員などなど。 
だが、中には想い出を選べない人もいた。 渡辺(内藤武敏)という老人は、自分が生きてきた証になるようなものを選びたいと言うが、それが何か分からない。 伊勢谷(伊勢谷雄介)という若者は、あえて想い出を選ぼうとしなかった。
ここの職員はどんな存在なのだろうか?…

これは監督作品の中では実験作ですね。 長編作品2作目ですが、初めはなにかの面接会場、田舎の役所のようなところなんですね。 でも22人の顔ぶれは千差万別、老若男女、老人も若者も、子供がいないのは思い出があまりないという事でしょうか?
初七日という事なんですかね? 人間は死んでもすぐにはあちらの世界にはいかないという事が言われます。 その暫定期間は、四十九日だったりいろいろですし、中にはこの世に未練がありすぎていつまでも留まる存在もあるでしょう。
基本優しい作品ですね。 心穏やかに次の世界に行ってもらうためのお手伝いをするこの職員たち、でも実はここの職員にもいろいろあるんですね。
主人公役の井浦新、当時は芸名をARATAとしていたようですが、死者の事を優しく考えながら、その中である人物とかかわることで、自分の生きていた時代を思い出してしまうちょっと悲しい?役を演じていました。
「かぞくのくに」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10455849.html 「横道世之介」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9486641.html では、重要な役を演じていますし、葛藤を持った役は上手い俳優さんですね。
監督作品の中では、異質なファンタジー作品でした。

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ここで働く職員たち

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面接が始まる

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この女性もなかなか口を開かない

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でも粘り強く会話を続ける

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そんな中、望月はある人物の面接を担当した

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ジュラシック・パーク

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1993年作品、スティーヴン・スピルバーグ監督、サム・ニール、ローラ・ダーン、リチャード・アッテンボロー、ジェフ・ゴールドブラム出演。

物々しい警備の中、頑丈な檻が運ばれた。 その中にいる物に皆怯えている。 
監視員のロバート・マルドゥーン(ボブ・ペック)指揮の元、扉を開けるが、開けた男があっという間に捕まってしまう。 物凄い力で引き込まれる男、ロバートが必死に助けようと、中の生物を射殺しようとするが、男は引き込まれてしまった。
顧問弁護士のドナルド・ジェナーロ(マーティーン・フェレロ)は、亡くなった男の補償問題で、ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)が大変だと言いながら、ある発掘現場に来ていた。 
こ こはマノ・デ・ディオス=琥珀鉱で、ドミニカ共和国にある。 そこで作業員たちが多く働いている。 つい昨日までハモンドはここにいたらしい。 彼らはここで琥珀を採掘しているのだった。
その中で大きい琥珀を見つけ、案内役の男はそれを大事そうに眺めている。 そしてある施設の査察に、アラン・グラント博士(サム・ニール)と、イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)を連れて行くと話していた。
アリゾナの砂漠地帯で恐竜の化石の発掘調査を続ける生物学者のアラン・グラント博士と古代植物学者のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)は、突然のある老人の訪問を受けた。 高いシャンパンを勝手に開ける老人、しかしその男こそ、二人に資金援助をしているジョン・ハモンド だった。
彼は更に、3年間の資金援助を条件にコスタリカ沖の孤島へ視察に来るよう二人に要請する。
視察には、数学者のイアン・マルコム博士、ハモンド氏の顧問弁護士ドナルド・ジェナーロ、それにハモンド氏の2人の孫、レックス(アリアナ・リチャーズ)とティム(ジョセフ・マゼロ)も招かれていた。
島に何かあるのかを聞かされていなかった彼らの前に現れたのは、太古の昔に絶滅した恐竜そのものだった。 生きている恐竜がここにいる。 感激と驚きが止まない科学者たち、そして彼らは、自慢げに誇るハモンドに連れられ、どうして恐竜がいるのかを、施設の中で説明を受けるのだった。
そしてこの施設の名前はハモンド氏は、“ジュラシック・パーク”と名付けるのだった…

週末に、最新作を見に行く予定なので、それなら続編を楽しむために、1作目からおさらいをすることにしました。
なんといっても名作であり、当時見ている人も驚いた恐竜映画ですが、太古の昔が舞台ではなく、恐竜を蘇らせ、そしてテーマパークを作ってしまうという画期的な作品でしたね。
そのメカニズムは、琥珀に閉じ込められた、血を吸った蚊でした。 その中から、恐竜の血液を取り出し、足りないDNAは、カエルのDNAで補い、改良を重ね恐竜を作り出したという、バイオテクノロジー技術なども駆使した画期的なアイディアでしたね。
原作はマイケル・クライトン、それを巨匠スピルバーグが映像化をしたという、ヒットしない筈はない映画ですね。
なんとい っても、科学者たちが、初めて恐竜を見たときのシーンが、こちらも大感動でしたね。
しかしそこから一転、パニック作品になっていくところが、ある意味ジェットコースタームービーでもあるんですね。
家族で何度も見た作品ですが、家族一致の一番のキャラはウェイン・ナイト演じるデニス・ネドリーですね。 でっぷり肥ったど近眼の、システムエンジニア、彼の野心からパニック映画に大転換するので、彼失くしてはこの作品はつまらないんですね。
そしてみじめな最期、「パスワードが無いと開けられないよ」 システムをフリーズさせるプログラムを組んで、人をおちょくるシーンは何度見ても面白い。
まずは大ヒット作の1作目です。

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これはいったい!

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バイオテクノロジーの成果

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大きな草食恐竜

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そしてT・レックス

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そして嵐が来て、パークは機能を停止する

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ベルファスト71

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2014年作品、ヤン・ドマンジュ監督、ジャック・オコンネル出演。

北アイルランド紛争が激化した1971年。 イギリス軍新兵ゲイリー(ジャック・オコンネル)は、同僚と激しい戦闘訓練をしていた。 あまりの激しさに続けて申し出る者がいないほどだった。
そこに新任の中尉がやってきた。 アーミテージ(サム・リード)といい、規律に忠実な若い司令官だった。
彼には弟がいた。 イギリスの片田舎出身の彼はあまり裕福ではないし、それが入隊の理由だろう。 寄宿舎の様なところにいた。 休みの日は一緒にいてあげるが、門限があり、遅れると守衛に嫌味を言われる。
ある日、カトリック系過激派組織IRAを制圧すべく北アイルランドの町ベルファストに派遣さ れることになった。 ヘルメットを付け、盾を持って準備をしていると、アーミテージがやって来て軽装にしろと言われる。 街の者たちに威圧感を与えたくないし、あくまでも警察の後方支援ということからだった。
軍の宿舎には、私服の者が数人いた。 彼らは工作員で、ゲイリーたちとは立場が違うと言われた。 そして彼らの行動は謎に包まれている。
現地には、軍が先に着いた。 向こうで車が燃えている。 しかし周りは静まり返っていた。 と、その時、なにかが投げられた。 子供たちが投げている物は、小便が入った袋だった 。彼らはここでは嫌われ者、憎まれてさえいたのだった。
遅れて警官隊が着いた。 しかし彼らが着くと、女性たちが鍋のふたを地面に打ち付け、一斉に不快感を表し始 める。 それに反応した警官隊は強引な、IRA探しに取り掛かる。
民家に押し入り、武器を探し、メンバーの居所を吐かせようとする。
とうとう民衆が押し寄せてくる。 IRAでない民衆も、強引な警察のやり方に激怒しているのだった。 どんどん暴徒化していく町の民衆、石が隊員の頭にあたり、昏倒している好きに少年が銃を盗んだ。 それをゲイリーたちが取り返しに行っている最中撤退命令が出た。
そして二人は民衆に取り囲まれ、小突かれ、そしてどこからともなく銃を持った男が来て、同僚を射殺した。 身の危険を感じたゲイリーは、必死に逃亡を図る。 取り残されたゲイリーは、基地に帰ることができるのだろうか?…

イギリスに起こるテロの多くは、IRAが絡んでいることが多いですね。  アイルランド島は、複雑ですよね。 北半分は大英帝国、南半分は独立国、民族は基本同じアイルランド人。
普通は統一したいですよね。 その目的を掲げて結成されたIRAですが、やはり穏健派と過激派がだんだんできてくるんですね。 そして紛争地は北アイルランドになるのは、仕方が無いところですね。
ジャック・オコンネル演じるゲイリーは、この後、助けられたり、追われたりするんですが、過激なIRAから命を狙われるだけでなく、彼が生きていては困る輩も出てきます。 しかし途中少年だったり、元軍人の町民たちに助けられ、彼は必死に帰ろうとします。
引き裂かれた民族の悲劇はここにもあるんですね。 イギリスの負の遺産ということなんでしょうか?

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軍が先にベルファストに着いた

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暴徒化する市民

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はぐれてしまったゲイリー

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夜になってまた暴動が起こる

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声を掛けられ、助けてくれる少年

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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

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1997年作品、スティーヴン・スピルバーグ監督、ジェフ・ゴールドブラム、ジュリアン・ムーア出演。

コスタリカ沖のヌブラル島沖の南西140キロ、ソルナ島。 この島にある家族が上陸していた。 金持ちの家族は、船の旅を謳歌していた。
娘がジャングルに近づいた時、小さい生き物が飛び出してきた。 一見可愛いが二本足で立ち、外見はとかげのようだった。 餌をあげるとおいしそうに食べている。 しかしその瞬間一斉に同種の生き物が飛び出してきた。 とても持っているチキンでは足りない、しかし次の瞬間、少女は襲い掛かられてしまった。
ジュラシック・パークの悲劇から4年。 イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)は有名人になっていた。 それはあの悲劇をテレビで発表したからだった。 しかし、インジェン社の必死の隠ぺいにより、彼はうそつき扱いされていた。
そんなある日、インジェン社の会長ハモンド(リチャード・アッテンボロー)に呼び出されたイアンは、ある秘密を明かされた。 実は「サイトA」である「ジュラシック・パーク」に恐竜たちを供給する遺伝子工場の「サイトB」がイスナ・ソルナ島に置かれていたというのだ。 閉鎖され、放置された島では人知れず恐竜たちが生き延びて繁殖しているという。
そしてハモンドは、そこに行って調査をしてほしいというのだ。 恐竜たちのところに行くなんてとてもできない彼はすぐさま断るのだが、ビデオ・ドキュメンタリー作家のニック(ヴィンス・ヴォーン)、フィールド用装備の専門家エディ(リチャード・シフ)と共に、恋人で古生物学者のサラ(ジュリアン・ムーア)が現地にすでに向かっていることを知る。 いてもたってもいられず、彼は救助の目的で、再び恐竜たちのもとに向かうのだった。
ただ心配は、別れた妻との間にできた娘・ケリー(ヴァネッサ・リー・チェスター)を一人にすることだった。 留守番役の女性と一緒にいてほしいと説得するが、なかなかいうことを聞かず、サラと一緒ならいいとも言う。 でもサラを救いに行くとは言えず、ケリーを置いて準備を急がし、島に向かう。
島に到着をした一行だが、すでに恐竜たちの生態を調べているサラを見つけた。 彼女はステゴサウルスの生態から、恐竜は爬虫類ではなく家族を構成する、温血動物だと断言する。
そしてもう一つ驚いたことは、ケリーがトレーラーに潜り込んでいたことだった。 仕方なく5人で調査を開始するのだが、突如ヘリコプターの大部隊が島に飛来し、次々と車や機材を降ろし始めた。
ハモンドの甥で 、今やインジェン社の会長となったルドロー(アーリス・ハワード)が、会社の起死回生の策として、ジュラシック・パークの再生をもくろんでいたのだ。 ルドロー一行は島に降り立つと、ハンターのテンボ(ピート・ポスルスウェイト)を先頭に次々と恐竜たちを狩り、捕獲していった。 しかしこの力任せのやり方に、不安を感じるイアンたちだった…

前作から4年後、まさかもう一つ恐竜がいる島があるとは、そんな設定で始まったこの続編でした。
前作で出てきた恐竜は、あまり多くなく、有名恐竜たちはあまり出てきませんでしたが、この作品では、多くの有名恐竜たちが登場します。
時代をまたがった恐竜たちで、同時期に生息はしていなかった種も多くいますが、そこは現代によみがえらせたことで、矛盾はないんですね。
いきなりステゴサウルス、そしてその前にはコンプソグナトゥス・トリアシクス、そしてパラサウロロフス、パキケファロサウルス、マメンチサウルス、プテラノドンが新登場します。
そして前作では足を怪我してあまり活躍できなかったマルコム役のジェフ・ゴールドブラムが今回は主役、恋人役でジュリアン・ムーアが出演と、二人をそっくり入れ替えましたね。 また娘役のヴァネッサ・リー・チェスターは、その後あまり見かけませんが、数本作品に出ているようです。 体操でラプトルをやっつけるシーンは見せ場でした。
私が気に入った役はピート・ポスルスウェイト演じるローランド・テンボでしたね。 プロのハンターで、ギャラなどいらないというところが結構かっこいいんですね。 生き残るんですが、ピート・ポスルスウェイトは4年前に他界しているんですね。 生きていたら、新作に出てほしかったキャラですが。
この2作目もスピルバーグ監督なんですが、今一つ評価が低いんですね。 見直してはっきりしたことは、力が入り過ぎなんですね。 恐竜も出し過ぎですし、一言で言えば、サービス過剰ですね。 最後にサンディエゴまで、ティラノを来させなくても(^^)
でも続けて見ると、やはり1作目を踏まえた個所も多く、つまらない作品ではないんですね。 ここで終わると思っていたんですがね。

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島に来た5人

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巨大な草食恐竜のステゴサウルス

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彼らは群れで行動していた

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しかしそこに現れたハンター集団

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そして巨大な奴を怒らせてしまう

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おやすみなさいを言いたくて

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2013年作品、エリック・ポッペ監督、ジュリエット・ビノシュ主演。

土葬の葬儀に参加し、写真を撮っている女性。 アイコンタクトで撮影の許可を取りながら、次々と写真に彼女は納める。 しかし埋葬されようとした女性の目が突然開く。 彼女は生きていたのだ。 生前葬なのか?
そして彼女はある建物に移動し、お祈りを受け、そして体にいろいろ装着され始めた。 それは爆薬だった。 びっしりと装着され、だぼっとした衣装でそれを覆い隠し、車に乗る。
その時、カメラを持った彼女も同行すると言い出す。 検問は無事通過、そして市街地に来たとき、彼女はここで降りると、車から降り、そこで兵士に身分証の提示を求められ、自分はジャーナリストだと身分を示 し、そこを離れる。
しかし兵士は中に乗っていた運転手と、女性を調べ始める。 いてもたってもいられず、彼女は叫ぶ 「逃げて」。 次の瞬間大きな爆発が起き、彼女は吹っ飛ばされた。
意識朦朧の中彼女は立ち上がり、カメラを手に取り2、3枚撮った後地面に倒れて意識を失った。
報道写真家のレベッカ(ジュリエット・ビノシュ)は家族のいるアイルランドを離れ、紛争地帯など危険に身をさらしながら世界各地の問題を取材し、誰も気付いていない現実を伝えようとレンズを向けている。 そんな彼女を理解してくれている夫マーカス(ニコライ・コスター=ワルドー)だった。
マーカスはカブールに飛んできてくれた。 やっと意識が戻り、しばらく入院をしてようやく彼女は家に帰ることができた。 家では長女ステフ(ローリン・キャニー)と次女リサ(アドリアンナ・クラマー・カーティス)が母の帰りを待っていた。 ちょっとまだ体調が戻っていないレベッカは、多少ぼやけているが、ひと先ず家について安堵の表情を見せた。 そして友人夫婦のテレサ( マリア・ドイル・ケネディ)とトム(ラリー・マレン・Jr)も、来てくれていた。
しかし彼女は夫の様子がおかしいことに気がつく。 浮気か?しかし夫は、危険な紛争地域に行く彼女の身を、娘たちの面倒を見ながら、いつ死んだという知らせが入るかと気にしながらの生活に、耐えきれなくなっていたのだった。
そしてさらに、決死の覚悟で撮ってきた写真が、使われなくなりそうだと、ジェシカ(クロエ・アネット)から連絡が入る。 そして彼女はもう戦場に行くのはやめ、家族と暮らすことを決心する。 しかし、娘の参加しているサークルに行った際に、彼女にある依頼が来るのであった…

アフガニスタンの首都カブールでの冒頭のシーン、もうここで度肝を抜かれる映像ですね。 こ れから、自爆テロを敢行しようとする女性に密着取材、そして爆発ギリギリまで同行することによって彼女も瀕死の重傷を負います。
戦場カメラマンの女性を描いたこの作品、彼女はさらにもう一つの紛争地に、この後長女と行くことになるんですね。
レベッカは、決して自分の仕事の話を家族にしませんし、言えるはずもないですね。それは一歩間違うと、あっという間に命を失う仕事だからです。 妻の仕事を理解している夫にしても、彼女の仕事の全貌は話してはいないようです。 でも夫は、彼女のことを敏感に察知していますし、捨て身で仕事を止めさせようとします。
レベッカを演じるのは、ジュリエット・ビノシュ、数々の作品に出演、フランスの代表的な女優ですね。 私はつい最近は 「 GODZILLA ゴジラ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11943075.html に出ているのが印象に残っていますが、この社会派作品では凄まじい戦場カメラマンを演じています。
冒頭の生前葬、個々の意味が分かってくると、気が狂いそうになるほどの悲しみと恐怖を感じますね。 そしてこのシーンがエンディングとの対比になっているところがこの作品の肝とされています。
彼女がやらなければならない仕事なのか? 家庭の主婦として生きて行ってはいけないのか?
この対の答えとして、被写体である、被災地の人間、苦しんでいる人間の態度もあります。 彼らは写されることに抵抗がないだけでなく、逆に撮ってほしいという顔をするんですね。 そのことはこのことを誰かに知らせてほしい、そして誰かがやらにゃきゃ行けない仕事なのかもしれない、そういう答えも大いにあり得る、そう感じさせることも画かれています。
命を失う方も多い、戦場に向かうジャーナリストたち。 彼らが伝えようとしなければ、世界から、飢餓、貧困、紛争は無くならないのかもしれませんね。(G)

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過酷な場所に行く彼女

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夫のマーカス

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家族のため、もう仕事はやらないと決めるレベッカ

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家族との時間

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しかし長女とのアフリカ行でふたたび遭遇する

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ジュラシック・パーク III

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2001年作品、ジョー・ジョンストン監督、サム・ニール主演。

イスラ・ソルナ島近海、優雅にパラセーリングをしているベン・ヒルデブランド(マーク・ハレリック)と、彼に掴まって一緒に飛んでいるのはエリック・カービー(トレヴァー・モーガン)。 波も穏やかで快適な体験だったが、クルーたちはあまり島に近づきたくないようだった。
一瞬低い雲で、ボートが見えなくなり、視界が晴れた時、ボートには誰ひとりいなくなり、帆もずたずたになっていた。 いったい何があったのか?ボートは暗礁に乗り上げてしまう。
2人はロープを外して、パラグで飛び島に降り立った。 上陸禁止の島に。
古生物学者のアラン・グラント博士(サム・ニール)は、エリー・デグラー<旧姓:サトラー>(ローラ・ダーン)の家に来ていた。 彼女は元恋人で、今も親交はあるが、もう国務省に勤めているマーク・デグラー(テイラー・ニコルズ)という男性と結婚していた。 息子もいる。
アランは、ラプトルが会話をしていたのではないかという理論を彼女に話すのだった。 興味あるテーマに二人の話は盛り上がる。 エリーは今でもアランの事を愛してはいるし、何かあったら連絡してほしいと心配もしていた。
モンタナ州立大学付属ロッキー博物館。 古生物学者のアラン・グラント博士は、助手のビリー(アレッサンドロ・ニヴォラ)と一緒に恐竜の研究を続けていた。 研究発表会では、先ほどの理論をさらに発展して、もし地球の気候の激変が無く、ラプトルが生き残ったら、人間ではなく彼らが進化して今の文明をきずいただろうというが、聴衆の興味は、ジュラシック・パークであり、サンディエゴ事件であった。
「もしその理論を証明したいのなら、ソルナ島に行ったらいいのでは?」 という質問に対し、アランは「6500万年前に恐竜は絶滅し、今残っているのは化石だけ。 真の発見は化石の中にある。 ジュラシック・パークは遺伝子工学で買い爺を作り上げただけだ」彼は厳しく批判をするのだった。
しかし彼の研究費用は底を突き始めていた。 そこに実業家と名乗るポール(ウィリアム・H・メイシー)と妻のアマンダ(ティア・レオーニ)が現われ、恐竜が存在するイスラ・ソルナ島上空を回るツアーのガイドをしてほしいと申し出る。
絶対行かないと決めていたサイトB、彼は再び恐竜の島に行くことになってしまうのだった・・・

この3作目は、さらに4年後の話になっています。 1作目の主役のサム・ニールが復帰、しかしローラ・ダーンはもう家庭を持っており、側面協力しかできません。
今回はスピルバーグが製作総指揮に退き、監督はジョー・ジョンストン、私は彼の作品を多く見ていますので、仕上がりは悪くないと思うんですが。
時間は今までで最も短く94分、目的は生き残っていると望みをつないでいる息子の救出ですね。
ポールとアマンダは離婚をしており、アマンダはが親権を持っているらしいのですが、ちょっとした油断から息子の行方が分からなくなり、どうやらこの島に降り立ったということです。
ソルナ島は国連の管理地で、いかなる理由があろうと上陸はできない島になっているんですね。 しかし何とかこの離婚した元夫婦はアランにまでたどり着き、資金援助という餌で彼を釣るんですね。
しかしポールは大富豪でも、金持ちでもありません。 ただ働きになってしまうアランとビリー、でもビリーは必死にアランを助けようとするんですね。
そしてもう一人のヒーローは、エリックなんですね。 大変頭の良い少年、なんと2か月たった一人で恐竜の島で生き延びるんです。
この作品も、あまり評価が良くないんですが、コンパクトにまとまった、しまった作品になっていて、2作目の反省を生かしていると思います。
恐竜は、初登場にスピノサウルス、アンキロサウルス、 などが目につきます。このスピノサウルス・エジプティアクスが強くて大きいんですね。 ティラノサウルスは、今回脇役でしたね。
これで旧作を見終わり、やっと新作に行けます(^^)

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何とか島に降り立った一行

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早速2体の大型恐竜に襲われる

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そして何とかエリックを見つけるが

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プテラノドンの巣に紛れ込んだり

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ラプトルに囲まれたり

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船でなんとか窮地を脱する…

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ジュラシック・ワールド

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2015年作品、コリン・トレボロウ監督、クリス・プラット主演。

16歳のザック(ニック・ロビンソン)と11歳のグレイ(タイ・シンプキンス)は朝から落ち着かない。 それは、いま大人気のテーマパークに行くからだった。 そこは、叔母のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)が責任者として働いているところだった。
コスタリカ沖の島に建設された“ジュラシック・ワールド”、本物の恐竜を身近に体験できるテーマパーク。 安全な環境の中で、訪れた家族連れが様々な恐竜たちの動き回る様子を見て楽しめるところだった。
母のカレン・ミッチェル(ジュディ・グリア)、父のスコット・ミッチェル(アンディ・バックリー)に送られるが、なにか父と母の表情は暗い感じがした。
クレアのおかげで、二人はVIP扱いを受けれる。 専用船で島に着くと、クレアではなくガイドにザラ・ヤング(ケイティ・マクグラス)が迎えに来てくれる。 彼女はクレアの秘書で、クレアは今日は大事なスポンサーの相手をすることになっていて、夕食を何とか一緒に取る予定だと言われる。
メイン・パークから離れた研究施設に勤務する恐竜行動学の達人で元軍人のオーウェン(クリス・プラット)は、ラプトルの扱いのエキスパートだった。
4頭のラプトルに各々名前を付け、上手く信頼関係を得ている。 彼の言うことにはちゃんと反応するのだが、それを見ていたヴィック・ホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)はセキュリティーの責任者。 彼はオーウェンのその行動を見てある考えを浮かべるのだった。
恐竜たちを蘇らせたのは、遺伝学者ヘンリー・ウー博士(B・D・ウォン)。ジュラシック・ワールドの後援者で億万長者のサイモン・マスラニ(イルファン・カーン)の下で研究を続けていたが、パークをビジネスとして成功させるためには、リピーターを増やさなければならない。 それには、毎年新しい種を創り出す必要があった。 そして彼らが作り出したのがなんとハイブリッド種だった。
秘密裏に誕生した大型恐竜インドミナス・レックスの性質は謎に包まれており、遺伝子構造に関するデータも機密情報として扱われ、隔離状態で飼育されていた。 その生態と安全性をサイモンは気にしており、オーウェンを、安全対策チームに参加させることをクレアに指示をする。
一方ザックとグレイは、一瞬の隙を突き、ザラの目を逃れ、勝手にツアーをしていた。 そして周囲360度が見渡せるアトラクション“ジャイロスフィア”に乗って恐竜の間を回っていた。
クレアはサイモンの指示通り、オーウェンのところに行くのだが、二人の間には何か特別の感情があるようだった。 しかしハイブリッド種は、驚くべき能力を身に着けた存在だった…

14年ぶりに復活した続編、どうやらここはサイトAのようですね。 “ジュラシック・パーク”改め、“ジュラシック・ワールド”というネーミングにして、昔のインジェン社のトラウマの悍ましい死亡者が出た事件を払拭し、最先端のセキュリティーと、遺伝子操作により、安全性の極めて高い、恐竜動物園にしてもう一般公開までしているんですね。
ふれあいコーナーもあり、ファミリー層に対して安心して楽しめる人気テーマパークになっています。
しかし動物園の宿命は、マンネリとの戦い、それを乗り越えていくのは、スリルがある恐竜の投入。 そこにウー博士の研究がどんどん暴走していく?そんな同じ轍を踏んでしまう作品ですね。
「Ⅲ」でサム・ニール演じるアランが言ったとおり、琥珀から取り出したDNAで蘇らせた恐竜たちでさえ、本物ではないと言われたのに、遺伝子操作によって、もう配合種、新種まで作ってしまうなんて。 でもやろうと思えば現代の科学ではできるんでしょうね。
始めのシーンにこんなテーマパークがあったら、いやどこかにあってもおかしくないという感動はやっぱり感じてしまいます。
ネタバレなんであまり書けませんが、正当な続編というのは、昔のキャストが出ているだけでなありませんね。 クレアが必要に過去を軽蔑しているところとか、1作目に繋がる大きな部分が最後に出てきます。
また3部作になっていくのか? またサイトBは今どうなっているのか? 描かずにはいられないのではないでしょうか?

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新オーナーのサイモンと遺伝学者のウー

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“ジャイロスフィア”に乗る二人

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ラプトルとの信頼を築こうとするオーウェン

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それを見ていて何かを思ったヴィック

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そしてインドミナス・レックスが…

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モンスターズ/地球外生命体

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2010年作品、ギャレス・エドワーズ監督、スクート・マクネイリー、ホイットニー・エイブル出演。

NASAは太陽系に地球外生命体の存在を確認し、探査機でサンプルを採取する。 しかし、大気圏突入時にメキシコ上空で大破してしまう。 
その直後から突如出現し始めた地球外生命体が増殖したため、メキシコの半分を危険地帯として隔離する。 米軍は、市民の救出をしているが、地球外生命他に遭遇すると、結局容赦なくミサイル攻撃を選択する。 そして危険地域はどんどん廃墟になっていくのだった。
その6年後。 カメラマンのコールダー(スクート・マクネイリー)は、モンスターたちの襲撃で大きな被害を受けているメキシコでスクープを狙っていた。 しかし上司からある命令が入った。
それはサマンサ・ウィンデン (ホイットニー・エイブル)という女性をこの地から救出して、アメリカに無事返すという命令だった。 カメラマンの彼は、写真を撮るのが仕事だが、これが最優先と言われ、いるだろう先の病院を訪ねる。
実は彼女は新聞社の社長の娘で、なぜかこの地にいた。 予想通りここにいた彼女は怪我をしていた。 当初は無事を確かめるだけの話だったが、救い出すという仕事に変わったのだった。
2日後にはアメリカ軍が国境を閉鎖してしまうというなか、コールダーとサマンサは、モンスターたちから襲撃を避けながら海岸に向かう。 なぜ閉鎖にしてしまうのか? それはモンスターたちの行動にある法則があるからだった。
季節的に移動をするモンスターたち、その時期は非常に危険なこととなり、危険地域が変わり、アメリカは国境を封鎖するのだった。
サムは婚約者がいるのだった。 しかしどうしてメキシコに入ったのか? それに関して彼女は口を開こうとしない。 休暇、バカンス ではないということはわかるのだが。
乗っていた電車は危険を探知し止まってしまう。 そこで電車を降り、ある家に一晩泊めてほしいというと、その家族は温かく迎えてくれる。 危険な地域と背中合わせの中で生きている家族、しかし危険地域でも彼らは逃げ出すことはできないのだった。
そして何とか港にたどり着いた二人だったのだが…

POVでもないですし、モンスターこそ出てきますが、パニック映画というわけでもないんですね。 冒頭は米軍との戦闘が映りますが、物語の大部分はこの危険地域のメキシコ脱出劇です。
監督のギャレス・エドワーズは昨年公開された「GODZILLA ゴジラ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11943075.html の監督に抜擢され、さらに再開した「スター・ウォーズ」の、単独作品の監督にも決定しています。
この作品も、低予算作品で、「クローバーフィールド/HAKAISHA」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11934621.html に何となく似ていますが、当初はやはりPOVとして計画されていたそうですが、ドラマ仕立てに変更されたそうです。
これは本来なら、特撮か、モンスター作品のカテゴリーですが、以外にドラマ要素や、アメリカのエゴが色濃く描かれていて、大国の思惑に左右される隣国の悲哀にも触れています。
社会派作品の面も大きいですね。

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一獲千金のスクープを撮りに来たコールダー

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しかしお偉いさんの娘の消息を確かめる依頼が

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そして無事生還させることに依頼が変わる

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しかしメキシコの危険地帯

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モンスターズと米軍の戦いの絵の前で

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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

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2015年作品、クリストファー・マッカリー監督、トム・クルーズ主演。

恐ろしい兵器を積んだ機が離陸しようとしていた。 何とか止めようと、滑走路に身を隠していたベンジー・ダン(サイモン・ペグ)は、遠隔操作で止めようとしたのだが、間に合わず離陸してしまう、そのとき一人の男が機に飛びついた。
彼はイーサン・ハント(トム・クルーズ)、物凄い風圧を受けながら、ベンジーがドアを開け、爆薬を外に運び出すことに成功する。
しかしその機がついた時には、乗組員、操縦士はすべて殺されていた。 だけでなく、その仕事を請け負うほどのメンバーではない。
IMFのベテランエージェントであるイーサン・ハントは、謎の犯罪組織「シンジケート」の正体を探るため調査を進めていた。 そんなある日、イーサンは指令を受けるためにIMFのロンドン本部を訪れるが、そこはすでに「シンジケート」の手に落ちており、職員の女性は殺され、イーサンは敵の罠にかかってしまう。
拘束されたイーサンは拷問を受けるが、謎の美女イルサ(レベッカ・ファーガソン)によって命を救われる。 イルサは自身の目的を告げぬまま、イーサンの脱出を手助けするのだった。
一方その頃、CIA長官アラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)の進言により、IMFは政府から解体を命じられてしまう。 ウィリアム・ブラント (ジェレミー・レナー)は彼なりに弁護をするが、IMFの長官の命令が無ければ発言ができないと、積極的に弁護をしなかった。 さらに、過去に数々の騒動に関わっていたイーサンは、CIAによる国際指名手配を受けてしまうのだった。
そして6か月がたち、それっきりイーサンの消息はぷっつりと消えていた。
一番疑われていたのは、友であったベンジーだが、彼は逐一うそ発見器に掛けられ、監視されているのだった。 そんな時、ウィーンでの演奏会の招待券が当たった知らせがあり、うっぷん晴らしに彼は正装して出かけるのだった。 しかしそれは、イーサンのサインだった…

久しぶりに観たこのシリーズ、1作目は結構好きな作りでしたが、2作目でがっかりしてそれっきりでした。 しか し今回は結構評判がいいと聞き、サイモン・ペグも引き続き出ているということで、見に行きました。
そもそも、昔の 「スパイ大作戦」 の大ファンであったので、見る下地はあるんですね。
この機会におさらいをと思いましたが、今回はこれを見てから、ゆっくりと旧作を時間をかけて見ようかと思いました。
今回の主役は、もちろんトム・クルーズですが、彼に匹敵するキャラとして、レベッカ・ファーガソン演じるイルサが登場します。 彼女はもともと、ジャッキー・チェンのもとにいたらしいですが、今回トムが引き抜いたということらしいですね。 それだけでなくしっかりと、鍛え上げたということです。
悪のボス役にはショーン・ハリス、あまり思いっきり悪いことをする シーンはない気がしましたね。 けっこうイルサに甘いところなんかは、このシリーズに共通する、ちょっとゆるさがあるところですかね。
ラストも宿敵を倒すという感じではなく、あくまでもスパイの身分をわきまえたけじめのつけ方でしたし、でも思いっきりしっぺ返しでした。
ゆっくりと過去作でも見て行きましょうか?

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間一髪飛び乗るイーサン

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捕まった時現れた謎の女

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組織は解体されゆく不明のイーサンを知っているのではと

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そしてベンジーは

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シンジケート追うためこの二人も

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讐 ~ADA~ 第一部 戦慄篇

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2013年作品、白石晃士監督、仙石みなみ、佐藤綾乃出演。

教育方法に定評がある進学塾・閃光塾、今日はディレクター高橋久未(泉妻万里)がスタッフを連れ、PR用のビデオの撮影をしている。 ここは理事長(犬飼若博)の独特な教育方針で、超人気進学塾になりあがった。
渡辺夕子(佐藤綾乃)、太田亜紀(舞川あや)、坂梨智子(伊藤麻希)たちは成績優秀で、特に周りから模範塾生と呼ばれる夕子はある日、塾のアイドルとして閃光塾の宣伝用VP撮影に参加していた。
授業風景を撮影しようというシーンになり、ここ独特の授業の風景を撮っている時、外の監視カメラに、二人組の若い女性の姿が映った。 しかし今はPRビデオの撮影にみんなが集中しているので、誰も気がつかない。
そしてその一人の女性が、警備員をなにか鈍器のようなもので殴り倒し侵入してきた。
そして、教室のドアを開け入るなり、女教師を殴り倒し、叫んだ男子生徒も殴り倒した。 彼女持っているものは持ちやすいハンマーだった。 しかし充分殺傷能力のあるものだ。
そして夕子、亜紀、智子を名指しして教室に残し、残りの生徒はすぐこの塾から退去させる。
さらに互いに殺し合うよう命じ、居合わせた高橋久未にその現場を撮影するよう指示を出す。 そして亜紀と、智子が殺し合いを始め、結局一人残った時、隙をついて夕子と久未が襲撃犯の二人にイスを投げつけ、その場を脱出する。 しかし残された二人は殴り殺されてしまう。
一体この襲撃犯の二人は何者なのか? どうして3人は狙われたのか?…

心霊ホラー作品を、POVスタイルで撮る監督ですが、こういうバイオレンスも得意なんですよね。 
いずれアップしますが、「殺人ワークショップ」 もバイオレンスですし、さらに前には「バチアタリ暴力人間」 「超・悪人」 「超・暴力人間」 など、結構えぐい作品がありますし、「ネ申アイドル総選挙バトル」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2752120.html もその手の作品ですね。
さて今回は、アップアップガールズ(仮)を起用した女子高生のバイオレンス作品です。
これはこの第一部 戦慄編と、第二部 絶望編が対になっています。
そして冒頭から凍りつく作品となっています。 初めはなにか本物の塾のPRビデオを見ているようなんですが、一転、恐怖の教室で始まる地獄絵図、このハンマーで殴り続ける女子役の彼女は秀逸ですね。
主役の仙石みなみが、この冷酷な殺人犯を好演していますね。 「殺し合いをしろ」とかの脅し文句を叫ぶシーンは圧巻です。
いったいなぜ彼女達(もう一人マスクをした女性がいるんですが)は、こんな凶行に走ったのか?
そして衝撃のエンディング、その意味は、第二部で明かされます。

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ふたりの女性襲撃犯

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殺し合いをさせられる二人

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生き残った夕子と高橋久未だが

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そして夕子は反撃を試みる

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しかし…

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日本のいちばん長い日

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2015年作品、原田眞人監督、役所広司主演。

1945年(昭和20年)4月、枢密院議長に就任していた鈴木(山崎努)は、戦況悪化の責任をとり辞職した、小磯首相の後継を決める重臣会議に出席した。
構成メンバーは6名の総理経験者と内大臣の、木戸幸一(矢島健一)そして枢密院議長の鈴木であった。 そこで彼らは首相に鈴木を推したが、鈴木は驚いて「とんでもない話だ。お断りする」と答えた。 しかし既に重臣の間では昭和天皇の信任が厚い鈴木の首相推薦について根回しが行われていた。
重臣会議の結論を聞いて昭和天皇(本木雅弘)は鈴木を呼び、組閣の大命を下した。 鈴木はあくまでも固辞をするが、天皇陛下は「もう君しか残っていない、なんとか受けてほ しい」とそこまで言われてしまい、もう引き受けざるを得なくなってしまった。
この4月に、昭和天皇は、非公式にではあるが、戦争終結の考えをにおわせていた。 そしてこの内閣にその使命を託したのである。
長男の鈴木一(小松和重)は職を辞し首相秘書官になり、父を助けるといち早く自分の考えを示す。
まず初めに手掛けることは、組閣だった。 一番の難関は、本土決戦が現実的になりつつある戦局で、その中核にいる陸軍から出る、大臣の選定だった。 名前が挙がったのは阿南惟幾(役所広司)で、彼は軍内で信任が厚く、1929年(昭和4年)8月1日から1933年(昭和8年)8月1日までは侍従武官を務めており、当時の侍従長は鈴木貫太郎であった。
阿南は鈴木の懐の深い人格に尊敬の念を抱き、なんとか彼を陸軍からの候補にしたいと考えていたが、陸軍の方も、いろいろ条件を付けてきていた。 しかしできる限り鈴木はそれを飲み、彼を入閣させることに成功した。
ドイツが降伏、戦艦大和を失い、海軍が壊滅的になったこの時期、敵機からの空襲は頻繁にされていた。
翌5月、東京に大空襲が起き、焼夷弾による大火災が発生、1万人近い民衆が亡くなった。 時局はいよいよ切羽詰まった状態になっていく。
陸軍の将校たち、陸軍少佐の畑中健二(松坂桃李)達は以前から陸軍の力で戦局を盛り返し、連合国に一矢浴びせるため、日々戦略を練っていた。 そして彼らの一縷の望みが、陸軍大臣の阿南大臣だった。
この戦争の幕引きに長い日々が始まるのだった…

1967年の大宅壮一原作の「日本のいちばん長い日」は未見なんですが、このあたりの歴史は結構いろんな書物を読んでいるので、今回半藤一利原作の「日本のいちばん長い日 決定版」が映画化になり、早速鑑賞しました。
ノンフィクション作品として昔発表されたんですが、本当に書いた人間は半藤氏らしいですね。
海外における海軍の戦いはほぼ決着がつき、世界の中で戦っているのはもう枢軸国側は日本だけという状態、そうなるといかに幕を引くかが焦点になってきている時代ですね。
戦争は、始めるのはあるきっかけで怒涛の流れで、突っ込んで行ってしまいますが、この時日本はぎりぎりまで、ソ連に終戦の仲介をお願いしているんですね。 でもソ連はもうそんな気はなくただはぐらかし、参戦する機会をうかがっていたんですね。
鈴木首相は、天皇陛下への最後のご奉公、その思いでこの戦争幕引き内閣を引き受けたんでしょう。
また陸軍大臣を引き受けた阿南陸相も、陛下と首相の思いをしっかり受け止めていたんでしょう。 でも決して陸軍の大将が、終戦なんて言えないんですね。 1億総玉砕、考えてみれば日本の民衆をも巻き込んだ自分よがりの言い方ですが、そういう時代だったこともあるんでしょう。
逆に言うと、よく日本は大きな混乱もなく終戦にまで持っていったし、国体護持を死守したと思います。
玉音放送シーンでこの作品は終わるんですが、その敗戦後の昭和天皇の全国行脚も描いて欲しかったですね。
身を投げ打って、敗戦に打ちひしがれる国民を励まし続けた、天皇陛下の姿もいつか映像作品にしてほしいとも思いました。

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戦争終結の思いを語る昭和天皇

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そして戦時中最後の首相に任命される鈴木

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そして陸相になる阿南

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しかし陸軍は徹底抗戦を叫んでいた

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阿南の苦悩の始まりでもあった

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讐 ~ADA~ 第二部 絶望篇

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2013年作品、白石晃士監督、仙石みなみ、佐藤綾乃出演。

市川美保(仙石みなみ)は、独自の教育方法を進める進学塾・閃光塾にうつむき加減で入塾してくる。 ここの入塾テストは結構難関で、美保はそれを突破してきているので、学力は高いはず。 でも、その特殊な授業風景に委縮してしまった美保に手を差し伸べたのは、田村遥(相楽樹)だった。
彼女は遥の隣の席になり、「最初は誰でもついて行けない」「でもここに来る学力があればすぐに慣れる」そう励ましてくれる。
ところが、閃光塾に対して反抗的だった遥は、他の塾生たちから浮いてしまい、模範塾生の夕子から標的にされる。 
実はこの塾には大きな外部に対しての秘密があった。 それはこの塾の 教材セットを販売することが、この塾の資金源になっており、それを塾生に半ば強制しているのだった。
その上位3名が、渡辺夕子(佐藤綾乃)、太田亜紀(舞川あや)、坂梨智子(伊藤麻希)だった。 ミーティングと称して、その成績発表があるが、遥は全く販売をしないのであった。 それはその集めた資金が、有名校の裏口入学に使われていくという噂があることからだった。
夕子たちは、それは自分たちに言うのではなく、塾の教師たちに言う事なのではと言うと、遥は教師に呼び出されて、何か強烈なことを言われて泣きながら出てきた。
心配になった美保は遥を気遣い、そしてその夜校舎を出るが、二人が別れた後、夕子が遥に話しかけてきた。 いままでのことを詫びてきた夕子に気を許す遥、しかしそこにはおぞましい罠が仕掛けられていた。
頸に入れ墨のある男と、顔に大きなあざのある男に遥はレイプされてしまい、それを夕子に動画に撮られ、今後塾の方針に逆らうことを止めるよう脅されるのだった。
そっして遥は、ある日自宅マンションから飛び降り自殺をしてしまう。
その事件を遥から聞かされていた美保は、どうしても夕子たちを許せなかった。 遥の自殺を塾教師から知らされた時、教師は遥は前から悩みを抱えていたので、だから自殺をしたという事に暗にしようとするそぶりさえ見せた。
そして彼女の取った行動は…

この第二部は“絶望編”と名付けられているんですね。 その通りの絶望感一色の内容でした。
実は、“戦慄編”では、惨劇の起こった直後、ディレクター高橋久未は犯人の市川美穂の行動がなぜ起こったのか、塾のほかの教師に取材をしているんですね。 そして、ここに語られている事実や、今までの数年間で8人もの生徒の自殺者が出ている事実にぶつかるんです。
遥もその一人なんですが、ただ塾について行けないからの自殺なのか?遥のような反逆者の粛清なのか?それは語られていませんが、おそらく後者なんでしょうね。
第一部ではほとんど出てこない、相良樹演じる田村遥は、性格も良く、正義感の強い生徒なんですね。 逆にどうしてこの塾にずっといるのか? それが不思議なくらいです。 この塾の暗部に感づき始めているのなら、とっととやめても良いのでは? と思うんですが、この勉強のやり方はやはりある程度の学力向上に効果があるという事なんでしょうか?
この後、美保は復讐の鬼になっていくんですが、ここで復讐サイトにアクセスしていくんですね。 そして現れるのが、実行したときに連れ添っている謎の女・サクラなんですね。 村上東奈が演じているんですが、彼女の正体は不明です。
ただ殺しのテクニック、やり方、気構えを教え込んでいきますし、独自の情報でターゲットをとらえて行きます。
彼女だけで1本作品ができそうなキャラですね。
この第二部も強烈ですし、またラストはもの悲しいんですね。 本当に絶望感に浸ってしまいました。

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傷ついた親友遥

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遥のための復讐

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そして実行

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しかし待ち構える夕子

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コープスパーティー

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2015年作品、山田雅史監督、生駒里奈主演。

高校生最後の文化祭が終わり、後片付けをする直美(生駒里奈)、早く終わらせて解散しようと、みんなの手を早めようと声をかけるが、おしゃべりに高じてなかなか作業が終わらない。 幼なじみの哲志(池岡亮介)は、それは仕方がないし、みな誰しもなるべくこの時間に浸っていたいと言うのだった。
それは今日で転校してしまう鈴本繭(美紗玲奈)となるべく一緒にいたいからだと。 だからみんなはどことなく寂しげな雰囲気が漂っているのだった。
怪談が好きなあゆみ(前田希美)はこの学校に伝わる怪談があることを話し始める。 この高校は昔小学校で、いわくつきの小学校だったと言い始める。 その瞬間いきなりドアが開いた。 びっくりする生徒たち。
入ってきたのは担任の宍戸結衣(小坂温子)だった。 そして外は雨が降りそうだったので、哲志の妹の持田由香(松浦愛弓)が傘を届けに来た。
そこであゆみはここにいる皆がずっと友達でいられるおまじない『幸せのサチコさん』をしないかと言い出す。 他の3人、岸沼良樹(ジュン)、篠原世以子(喜多陽子)、森繁朔太郎(諒太郎)を交えて9人でおまじないをやることになった。
その方法は人型の紙をみんなで持って、おまじないを人数回唱え、唱え終わったらそれをみんなそれぞれ引張り、切れ端を各自保管するというのだ。そうすれば絆は一生切れないという事らしい。
そしておまじないをしたその瞬間、急に地震のような揺れが起き、地面が裂け9人は、その穴に落ちてしまったのだった。
初めに気がついたのは直美だった。 そしてそれぞれを起こすと、そこは暗い教室だったが、なぜか雰囲気が違い嫌な感じの部屋だった。 良樹が必死に窓を開けようとするがびくともしない。 そして宍戸先生が力任せにドアを押すとドアは外れ、教室の外に出ることができるようになった。
しかしその時、何者かが襲いかかってきて、宍戸先生は顔を叩き割られ即死してしまう。 恐怖の始まりだった…

乃木坂46の生駒里奈主演のホラーという事で、鑑賞してきました。
社会派2作品の後の、アイドル主演のホラーなんで、肩の力を抜いてリラックスしてなんて思っていましたが、これはなかなかの作品でした。
ここまでの展開からして 、原作はゲームだという事がわかりましたが、アイドルメンバーの主演作品は、あまり物語的には期待できない作品が多いんですよね。 これもハードルを下げて観たんですが、これは結構展開、怖さ、そして物語の構成がしっかりしていましたね。
唐突に集まった感じの9人に必然性はありませんし、哲志の妹の由香や教師の宍戸は、正直とばっちりですし、巻き込まれた感があって可哀そうですが、この異空間にいる亡霊たちが非常に悪いんですね。
生駒ちゃんの演技はそれなりですが、周りの若い俳優たちが上手くカバーしていましたし、ある程度スプラッター的な表現が差し込まれることによって、演技力はカバーされますね。
また結構謎解きが面白かった。 あゆみが都市伝説的な学校の怪談を話すんですが、その原因が最後に明かされるところ、そしてホラー特有のエンディングは、近年のアイドル主演ホラーの中では、秀作でした。
十分合格点の作品です。

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9人でおまじないを

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飛ばされた教室で

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現れた無気味な男

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ここはいったい?

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そして現れる謎の…

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プライド&グローリー

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2008年作品、ギャヴィン・オコナー監督、エドワード・ノートン、コリン・ファレル出演。

公共安全機関のアメフト・リーグの決勝戦。 ブルックリンで行われている。 NYPDとデトロイトの試合は白熱していた。
そこに一人の男が近づいてきた。 レイ・ティアニー刑事(エドワード・ノートン)で、NYPDを応援に来たのだった。 顔に大きな傷のある彼は、同じく観戦している兄のフランシス・ティアニー・Jr(ノア・エメリッヒ)と、妹のアビー(ジェニファー・イーリー)とあいさつを交わす。
アビーの夫のジミー・イーガン(コリン・ファレル)はこのチームの主力、試合は大詰めだった。
彼の活躍でNYPDは辛くも勝利を勝ち取った。
しかしその時、ティアニーの携帯が鳴った。 警官4人が負傷し、応援要請だった。 直ちに、ティアニーは現場に向かう。もう2人は亡くなり、残りの二人も重傷だとの知らせが入る。
ちょっと遅れて、ジミーとレイも駆けつけた。 ジミーは同僚が死んだことに動揺して取り乱す。 直ちに特別捜査班を組み、事件の捜査が始まる。
警察高官の父・フランシス・ティアニー・Sr(ジョン・ボイト)も駆けつけ、息子を励ます。
撃たれた警官の妻が病院に駆けつける。「夫に会わせて!」泣き叫ぶ妻の姿を見て、やりきれないジミーとレイだった。
父はレイを捜査班に入れと言う。 実はレイ・ティアニー刑事は、過去のトラウマが原因で現場から長らく遠ざかっていたのだった。 しかし優秀な刑事のレイの腕を父は買っていた。 自分にはできないと言うレイだが、父の粘り強い説得で、彼は現場に復帰するのだった。
彼が特別捜査班を指揮することになった事件は、麻薬取引現場を市警察が取り押さえようとした際、相手の反撃によって警官2名が殺害され、残り2名も重体となるといった大事件であった。
しかし調べて行くうちに、この事件の背後にはどす黒いものが潜んでいることが解ってくるのだった…

この作品、日本未公開なんですね。 コリン・ファレル、エドワード・ノートンの競演、二人は義理の兄弟なんですが、どうしてこのメンバーで公開されなかったのかちょっと謎ですね。
事件は、麻薬がらみの抗争劇、それを追っているNYPDという表面上は そう見えます。 また、スペイン語を話す麻薬の密売ルート、2年間現場から遠ざかっていたことから、レイの捜査は、周りとは違った観点から動いて行くんですね。
このティアニー家は警察一家なんです。 同じようなシチュエーションの作品に、ブルース・ウィリス主演の「スリー・リバーズ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3845537.html がありますが、彼の明るい作りの作品とは違い、これはもっと複雑な悲しい作品でした。
監督のギャヴィン・オコナーの作品は、「ミラクル」も「ウォーリアー」も日本未公開になっていますね。
何か事情があるんでしょうか?今年公開される新作は公開してほしい気になりますね。
充分見応えのある作品で、公開されないことがもったいないです。

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同僚が撃たれ、気を揉む二人

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今回の捜査班に加わるよう父から言われるレイ

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優秀な警官の彼の嗅覚は鋭い

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事件の背景は深かった

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ジミーの捜査は強引、赤ん坊を人質に取り…

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シャッフル(2007年)

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2007年作品、メナン・ヤポ監督、サンドラ・ブロック主演。

夫のジム(ジュリアン・マクマホン)が急に目隠しをする。 リンダ(サンドラ・ブロック)が目を開けるとそこにはマイホームがあった。 ジムからの贈り物だった。彼女は幸せを感じた。
リンダは家族4人で郊外の一軒家に暮らす平凡な主婦となっていた。 木曜日、二人の娘を学校に送り、帰って来ると友人のアニー(ニア・ロング)と電話で話し、それを切った時、チャイムが鳴った。
そこに立っていたのは、ライリー(マーク・マコーレイ)という保安官だった。 リンダを確認すると沈痛な顔で、ある報告をし始める。 ジムが急死したという知らせだった。 事故で昨日亡くなったというのだ。 その瞬間から 彼女は動きが止まったようになってしまった。
二人の娘を迎えに行き、父の死を知らせる。 すぐに、母のジョアンヌ (ケイト・ネリガン)が来てくれて、娘の面倒を見てくれ寝かしつけてくれた。書斎で寝ると言ってリンダも寝室で眠りにつく。
朝になりもう娘たちの学校に行く時間だった。 書斎に行くと母はいない、下に降りていくと、テレビがついていて、男が立っていた。 それはなんとジムだった。
身支度をしてお弁当も作ってくれていた。 リンダは何が何だかわからない。 でもあれは夢だったと思い、その日を普通に過ごした。 しかしその日は月曜日だった。
ジムと一緒のベッドで寝て、起きるとジムはいなかった。
下に降りていくと、みんな黒い服を着ていた。 ジムの葬式の準備をみんながしてくれていたのだった。 ジムは生きていたのでは? 混乱するリンダ、生きているというのが夢だったのか?
そして彼女は死んだのは別人で、だからジムが帰って来たのかと強引に思い始め。 棺の中のジムを確認すると言い出す。 しかし葬儀屋は中を見せるのを拒んだ、それはジムの遺体はひどい状態で、バラバラだったからだった。
そして埋葬の時、見知らぬ女性の姿を見つけるリンダだった…

サンドラ・ブロック主演のスリラーですが、1週間の時間の流れが行きかうちょっとタイムスリップ感覚も味わえるSFでもあります。
原題の「Premonition」は何か良くないことが起こるという意味だそうですが、これは邦題の“シャッフル”がなかなかのネーミングかもしれませんね。
唐突に夫のジムを失うリンダですが、人生がまっさかさまになったと思った時、時間が遡るんですね。 初めは夫の死は不幸な夢と思おうとするんですが、再び死の現実にさらされます。
時間の流れに振り回され、彼女には一貫した自分の時間軸の記憶しかないところが面白いんですね。
記事にすると、何かこの混乱した時間を誰かが捜査しているのか? そして運命を変えることができそうか? とかに気を取られるんですが、作品はそうではないんですね。
でも逆にそれの方がスムーズな結末に繋がっていきます。
ラストは穏やかなシーンで終わりますが、最後の1週間が終わり時間の流れが落ち着いた後、結構時間がたったことがわかるエンディングでしたね。
メナン・ヤポという監督は初めてでしたが、面白かった作品です。

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突然の夫の死

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しかし一晩寝ると、なんと夫が

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半信半疑で夫と就寝

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しかし再び夫の死んだ時間に

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ここから彼女の時間が狂っていく

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殺人ワークショップ

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2014年作品、白石晃士監督、宇野祥平主演。

モリアキコ(木内彬子)は、同棲している高木良助(細川佳央)に毎日DVを受けていた。 良助の暴力は大変ねちっこい、一度始まると、なかなか止めない。 とにかく陰湿な殴る蹴るを彼女にしていた。
彼女はある日、良助に役者になるためにワークショップを受講したいと彼に話すが、「ブス」「●チガイ」と罵倒された挙句、やはり殴る蹴るの暴行を受ける。 いったん暴力が終わった時、謎のメールが来る。
「あなたの周りに殺したい人はいませんか?   これはそんな殺したい目標を実際に殺すための『殺人ワークショップ』です。」 発信元は江野祥平(宇野祥平)という男からだった。
彼女は、役者になるためのお金を持って、あるビルの一室に向かう。 そこにはもう5人の男女が来ていた。
江野という男は関西弁で、ドスが効いていた。 携帯を預けられ、GPS機能は切られる。
そして男性2人、女性4人の受講者に江野はまず初めに自己紹介をさせる。
殺したい対象は、仲良くしていた年下の男のエミ(西村美恵)、殺したい対象は、バイト先の職場で一番仲の良かった友人のウメザワを自殺に追い込んだ同僚の2人組のヒデトシ(徳留秀利)、殺したい対象は、1年半ほど付き合っていたホストのミサキ(井ノ川岬)、殺したい対象は、自分の妹のアサミ(伊藤麻美)、殺したい対象は、特になし、自称「快楽殺人者」で、イヌやネコを殺していたがそれに飽き、人間を殺しても捕まらない方法を学ぶために参加したユウマ(杉木悠真)。
絶対捕まらないという触れ込みの殺人ワークショップ、しかし6人は初めからここが想像を超えたところということを思い知るのだった…

先日記事に上げた「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13290971.html に出てきた“江野祥平”が殺人の講師となるこの作品。
不思議なキャラというか、監督にすると、これは「オカルト」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9304042.html との3部作のような位置づけの作品になっていますし、もう監督の作品中の宇野祥平は江野祥平という不動のキャラになりました。 ただ個性としては、「~最終章」と同じです。 
また小ネタですが、モリアキコにDVをする高木良助は「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-02【震える幽霊】」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13199219.html で出てくるキャラで、彼のその後の姿が描かれているという事で、あの影響を受けているという設定らしいですね。
これはホラーではなく、サスペンススリラーであり、元々はENBUゼミナールの俳優コースで講師を務めた白石晃士が中心になって製作した卒業作品を、劇場公開にあたり再編集したものということですが、大変面白い長編作品ですね。
人間が様々に感じる矛盾、恨み、憤りそれを晴らす場所を求めている人間は多くいるんでしょうね。
その人間にちょうどのタイミングで、こんなメールが来たら、つい足を運んでしまうんでしょうか?
ここに集った6人は、もちろん覚悟なんかありません。 でも何とかしてくれそうという甘い考えは初めから破られます。
そう考えると、この江野祥平というキャラは恐ろしいですね。
このキャラは人間ではないと感じますね。 演じる宇野祥平は、もう今やいろんな作品に出て売れてきてますが、白石作品にはなくてはならない名優ですね。
エグイ作品ですから、見られる方は注意してください。

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ここに集まった殺したい奴のいる6人

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しかし初めからとんでもない試練を与える江野

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まずヒデトシが対象者のところへ

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そして一人ずつ向かうのだが

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最後にモリアキコは

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謎の男・江野

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シャッフル2 エクスチェンジ

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2009年作品、ジョエル・ベルクヴァール、シモン・サンドクヴィスト監督、サラ・ミシェル・ゲラー主演。

若き女弁護士のジェス(サラ・ミシェル・ゲラー)は、愛する夫ライアン(マイケル・ランデス)と幸せに暮らしていた。 ライアンは、絶えずジェスに一言ラブレターをあげるほど、彼女を愛していたし、細かい気配りもしていた。
粘土を使った芸術家のライアンは、独特な技法で、彼女の像の制作をしていた。 しかし、ライアンの弟・ローマン(リー・ペイス)と同居しているのだった。 ローマンはライアンとは正反対の性格を持ち、弟が保護観察付きで出所してきたので、兄が一緒に住まわすよう引き取ったのだった。
気難しく、粗暴なふるまいのローマンに、彼女なりに優しく接しようとするが、やはりライアンとは違う性格に、飼い犬も懐かず、だんだん彼女もローマンを避けはじめてしまう。 ローマンにも心を寄せるガールフレンドのケイシー(ツヴァ・ノヴォトニー)がいるのだが、野獣のような付き合いだった。
そして、ある日彼女はライアンにローマンをこの家から出して、更生施設に入れることをお願いするが、ライアンは弟のことを思い、彼女にもうちょっと一緒にいてほしいと懇願する。 しかしその話をローマンは聞いていた。
ある日ローマンは荷物を持って、出て行ってしまう。 しかし彼は保護観察中で、この町から出てはいけないのだった。 すぐさま弟を探し始めるライアン、しかし兄弟は一緒に交通事故に遭遇、二人共回復不能の昏睡状態に陥ってしまう。
一命を取り留めた二人だが、意識は3週間たっても戻らない。 医師はこのまま見込みがないなら、これ以上の措置は無駄ではないかというが、ジェスはあきらめきれなかった。
そんな時、ローマンが目を覚ました。 そして彼はすっかり粗暴な性格が、鳴りを潜めていた。 そして今まで通り、ジェスが家に連れてきて、リハビリのため同居することになるのだが、ただ穏和になっただけではなかったのだった…

昨日アップした 「シャッフル」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13357982.html の続編かと思いきや、全く別作品なんですね。 これは全く邦題のつけ方が、怪しからん(^^)
原題は「Possession」で、この日本読みにした作品は結構多く、内容から付けたまではわかりますが、続編でもないのに、続編題名をつけるのはいただけません。
出演者もまるで違うし設定もまったく似ていない。 これではこの作品の制作者たちがかわいそう。
作品は、ホラー作品には結構出演しているサラ・ミシェル・ゲラー、「ラストサマー」や「THE JUON/呪怨」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1069501.html で私は鑑賞しています。
ただ今回はホラーというより、サスペンスですね 。ジェスは悲劇のヒロインという役どころですが、これは韓国作品のリメイクという事で、設定もいろいろ変えているとのことです。
ただ、昏睡状態の人間が息を吹き返すというところにこの作品の根幹があり、多少の超自然的なところがちょっと見えるので、その意味では、続編ではありませんが、テイストは悪くありません。
でも邦題で引かれると、騙された感が強いですね。
この作品は、揺れ動く女心を、よく描いているんですよね。 信じたくても信じきれない、逆にそれを逆手に取られてしまうちょっと切ない話にもなっ ています。
題名を気にしなければ面白い作品ですが。

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出て行った弟を探しに行ったとき、事故に遭う二人

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そして一方が目覚める

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しかしライアンは目覚めない

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目覚めたローマンは人が変わったようだった

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しかしジェスは彼を催眠テストを受けさせる

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青春の殺人者

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1976年作品、長谷川和彦監督、水谷豊主演。

彼、斉木順(水谷豊)は二十二歳。 親から与えられたスナックを経営して三カ月になる。 店の手伝いをしているのは、幼なじみの常世田ケイ子(原田美枝子)である。
順はケイ子と肉体関係を持った。 どちらかというとケイ子が誘ってきた感じだったが、順は前からケイ子を抱きたいと思っていた。
順はケイ子と一緒になるつもりだった。
ある雨の日、彼は父親(内田良平)に取り上げられた車を取り戻すため、タイヤパンクの修理を営む両親の家に向った。 しかし、それは彼とケイ子を別れさせようと、わざと彼を呼び寄せる父と母(市原悦子)の罠だった。
母は彼に「順は取り憑かれてるのよ、蛇にぐるぐる巻きにされてる」となじる。 早く別れないとあの体にがんじがらめになると言う。もともと、スナックを建てる時にケイ子を連れて来たのは父だった。
ケイ子は左耳が関えなかった。 その理由を順はケイ子のいう通り、中学生の頃、いちじくの実を盗んで食べたのを、順がケイ子の母親に告げ口をし、そのために殴られて聞えなくなったと信じていた。
しかし、父はケイ子の母親が引っばり込んだ男に彼女が手ごめにされたのを母親にみつかって、たたかれたからで、いちじくの話はケイ子のデッチ上げだという。
順はそうじゃないと言い張るが、父のにやけたようなうす笑いの表情にどうにも我慢が出来なくなっていた。
母親が野菜を買いに行って帰ってきた。 しかし母が戻ると、順は来るな と叫ぶ。 彼は母が出ている間に、父親を殺してしまったのだった。
順は自首をするというが、母はそんなことはさせない。 ここを売って、二人で誰も知らないところに行って時効の15年我慢しようという。 その言葉に、順はいったんは従おうとするのだったが…

長谷川和彦と言えば、「太陽を盗んだ男」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11548670.html ですよね。 監督はこれと2作品しか監督をしていませんが、まだ撮る気はあると聞いたことがあります。 これも衝撃作ですね。
主人公の順に水谷豊、そして相手役に当時まだ17歳だった原田美枝子、見事な裸身です。 そして順の両親に内田良平、市原悦子と個性派を揃えています。
基本この4人のやり取りで進行して行き、途中からは、親を殺した順と、ケイ子の逃走劇になりつつあるんですが、そうはいかないんですね。
父親を殺してしまった順ですが、半ば衝動的にしてしまった殺人、彼は本当は父が好きだったんでしょうが、だからこそ許せなかったのかもしれません。
それは途中で差し込まれる回想シーンでわかるんですね。
桃井かおり、地井武夫、江藤淳、阿藤海、白川和子、脇にも個性派俳優が出演していますが、まだ役者として荒削りだった若い二人が自由にやっているという作風で撮られています。
破滅的な物語に回想シーンは情緒的で、さらに音楽がゴダイゴというところが青春ぽさを出していますね。
懐かしさ、殺伐さ、色々味わえる作品でした。

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順はケイ子を抱き結婚を意識する

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しかしケイ子の事で父を殺してしまい

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自首をすると言うが母に引きとめられるが

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結局二人とも殺してしまう

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一人で逃げるつもりだったが、彼女がついてきてしまう

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死にきれない順

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