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Channel: atts1964の映像雑記
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大統領の料理人

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2013年作品、クリスチャン・ヴァンサン監督、カトリーヌ・フロ主演。

取材に訪れたフランス領・クコローゼー諸島の南極基地で、オーストラリアのTVクルーのメアリー(アーリー・ジョヴァー)とジョン(ジョー・シェリダン )が遭遇したのは一人の女性シェフだった。
彼女は何者で、どこから来たのか。 興味を持った取材班たちの前で、少しずつ彼女の素性が明らかになっていく。 彼女はここで、“女大統領”と呼ばれていて、この前まで大統領の女料理人だったということだった。
4年前、彼女は自然豊かな田園風景が広がるフランスの片田舎で、小さなレストランを営むごく普通の女性、オルタンス・ラボリ(カトリーヌ・フロ)だった。 
ある日、フランス政府公用車が迎えに来た。 文化庁に行くということを聞いていたが、オルタンスが連れていかれたのはパリ中心部にあるエリゼ宮殿だった。 執事のダヴィッド・アズレ(イポリット・ジラルド)が最寄の駅まで迎えに来てくれ、彼女はミッテラン大統領(ジャン・ドルメッソン)からの直々の指名で、彼のプライベートシェフに抜擢されたことを伝える。
官房主任にお願いされ、渋々引き受ける彼女、ところが、官邸は独特の儀礼や規律の世界。厨房も料理を美味しくつくることは二の次で、数々の細かい約束事で縛られていた。 さらには代々、男たちだけで営まれてきたシェフたちのヒエラルキーの中、オルタンスは完全に“招かれざる客”なのであった。
彼女の厨房は専用の場所で、助手にはニコラ・ボヴォワ(アルチュール・デュポン)が着くが、暇なときにタバコを吸っているちょっと恍けた男だった。
彼女は大統領には会えないと言われていたが、大統領も会わせてもらえないということだった。
そして彼女の官邸生活が始まるのだったが…

あくまでもその多くの食事は、厨房の多くのコックたちが作るんですが、彼女の役目は、大統領の食事を専用に作るんですね。 そのため彼女は、まず大統領に直接会って、好みとか希望を聞こうとします。 調理人として当たり前のことですが、ここではそんなことは全く無関心なんですね。
もちろんここにいる調理人たちは腕がいいからいるんでしょう。
でも自己満足の料理は作れても、大統領が真に望んでいる料理を作ることは、おそらく一生かかっても作ることは無理な輩に見えました。
ただ、その料理にかかるコスト、健康状態に沿ったメニュー、もちろん考えることは多いのですが。
この作品では、そんな大統領の料理を作るシーンと、南極での彼女の料理人としての姿が、交互に映像が差し込まれます。 両方見て彼女の人となり、料理人としての生き方がわかるんですね。
お話としては、官邸内の彼女はいつも苦悩して、なにかと戦っていました。でもその理解者は、ニコラであり、大統領なんですね。 特に大統領は一発で彼女の料理を気に入ります。
そして彼女はそんな大統領に、逆に合格点を出すんですね、ここがなんともウィットに富んでいました(^^)
でも、南極で働いている姿の方が彼女らしく、生き生きとしていて、ここではみんなに愛されているんですね。 そしていつしかオーストラリアのクルーたちも、そんな彼女に、そして彼女の料理に引き込まれていきます。
カトリーヌ・フロの演技も良かったですね。 あまり見る機会のない女優さんですが、プロの威厳に満ちた演技が秀逸でした。
もちろん料理の美味しそうな映像も堪能できました。

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大統領の食事専門のシェフとなったオルタンス

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男世界のところに張った彼女

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やっと大統領に会えた彼女

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厳選する食材

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軌道に乗ってきたが

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デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~

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2005年作品、ロブ・ゾンビ監督、シド・ヘイグ主演。

人里離れて生活していたファイアフライ一家は、ワイデル保安官(ウィリアム・フォーサイス)率いる武装警官たちに襲撃され、銃撃の中で目覚める。
一斉に包囲され、鉄の仮面、装具を付けて応戦したが、ママは捕獲され、オーティス(ビル・モーズリイ)と妹のベイビー(シェリ・ムーン)だけは脱出に成功する。 そして、車を奪い、閑散としたところのモーテルに一時避難する。
父親のキャプテン・スポールディング(シド・ヘイグ)はのんきに肥った女と寝ていたが、ニュースで、一家が逮捕されたことを知り、自分のところにも警察が来ると察知し、いち早く脱出する。 そして強引にチャーリー・アルタモント(ケン・フォリー)に連絡をし匿うよう一方的に要請する。
一方ベイビーは、巧みにそこにいた旅回り中のバンドメンバー・ロイ・サリヴァン(ジェフリー・ルイス)に近づき、バンドメンバーを モーテルに連れ込みなぶりものにする。 しばらく生かしておいた、4人だが、オーティスは男二人を連れ、隠してあった銃を取りに行く。 しかし途中で抵抗してきたので、容赦なく二人を殺してしまう。
同じように残ったベイビーも、抵抗してきた女の一人を殺し、もう一人は逃亡しようとしたが、そこに現れたキャプテンに掴まってしまう。
次の日、部屋を掃除に来た女性は、死体と、いきなり飛び出してきたデスマスクを被った女に驚いたが、そのデスマスクの女は唯一の生き残りだった。しかし大型トレーラーの前に飛び出し、轢かれ絶命してしまう。
そしてキャプテンたち親子3人はチャーリーのところに身を隠しに行く。
一方、かつて自分の兄弟を一家に殺されたワイデル保安官(ウィリアム・フォーサイス)は、ずたずたに弾かれた遺体を見て、さらに憎悪に燃えるあまり、ある人間を雇うのだった…

あの後あの一家はどうなったのか? いきなりオープニングテーマの背景にそのシーンが入ります。
さすがに、野放しにはしてはいけない家族に大規模な捜査、手入れが入るんですね。 それでも一家はなかなか準備周到で、そこそこ凌ぐんですね。
でもさすがに多勢に無勢、母親は捕まり、逃げおおせたのは、兄と妹でした。 しかしこの二人を捕まえられなかったのが痛かったですね。
この冒頭で、キャプテンと、この一家の関係がわかります。 そして最悪の合体で、オーティスとベイビーにキャプテンが合流します。
ただ狂気の人物はまだいるんですね。 それがワイデルでした。 本人は正義のために一家を根絶やしにしたいんでしょうが、それが強い恨みを持ちすぎて、暴走していきます。 まあそれが逆に後取りになっていきますが。
そして、さらなるゲストキャラ?で、ダニー・トレホが出てきます。 今回は美味しい役、殺されないトレホは、「マチェーテ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9923219.html 「マチェーテ・キルズ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11194337.html 以来久しぶりに見ました。
そしてその相棒にダイヤモンド・ダラス・ペイジ、WCWで活躍したプロレスラーで、俳優と掛け持ちというか、プロレスラーにもなってしまったという方でしょうかね。 風貌がお面をしていなくてもホラーの似合う顔ですね(^^)
多才なキャラが多く出て、目移りしますが、相変わらずの残虐さ、息子は喜んで観ていました(^^)

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オーティスとベイビーは脱出そして人質を取る

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時間を稼いで惨殺

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キャプテンが合流

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3人はある男のところへ向かうが

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そして逃亡するのだが…

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ヴィンセントが教えてくれたこと

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2014年作品、セオドア・メルフィ監督、ビル・マーレイ主演。

アルコールとギャンブルをこよなく愛するチョイ悪オヤジのヴィンセント(ビル・マーレイ)は、街で評判の気難し屋。 うっかり近づけば、毒舌の集中砲火を浴びることになる。
唯一、心を許しているのは、飼い猫のフィリックスだけ。 ダカ(ナオミ・ワッツ)という売春婦兼ダンサーとは定期的に会っているが、彼女は今妊娠中、お腹の子はヴィンセントの子なのか?
行きつけの店で飲み、車で帰って来ると、うっかり垣根を壊してしまった。あまり気にしないでそのまま寝てしまった次の日、隣に大型トラックが入ってくる。 スペイン系の二人の男が、トラックを木に引っ掛け、枝を折り、ヴィンセントの車に 枝が落ちてきた。
そこに車で着いたのが、シングルマザーのマギー(メリッサ・マッカーシー)と12歳の息子オリバー(ジェイデン・リーベラー)だった。
いきなり大きな音がしてヴィンセントが起きて、弁償しろと早くも毒ずく。ちゃっかり垣根も壊したことにしている。
親子にしたら厄介な隣人の隣に来てしまったという気持ちだった。
マギーは、病院に勤め始めるが、まだ勤務体系が不安定で、初日から遅くなってしまう。 オリバーは転校した学校で、早くも嫌がらせに遭っていた。 体育の授業の後に、制服から一切取られてしまう。
体操服で家に帰って来ると、鍵もないので入れない。 オリバーはヴィンセントに電話を貸してもらい母に連絡を取る。 そしてマギーは 、ヴィンセントに、シッターをお願いすることになって行くのだった。
そしてオリバーは今まで習わなかったことをヴィンセントから学んでいくのだったが…

この作品は、なんといってもビル・マーレイを堪能できる作品ですね。 彼が演じるヴィンセントは、飲んだくれで、借金だらけらしく、ダカを金で買っていて、まあ傍から見ると人生終わっている男ですね。
そして黒人のちょっと人相の悪い男は、どうやら悪い筋からの借金の取り立て屋みたいですね。
彼にとってはシッターの仕事は日銭が入るいい仕事でした。 でも彼が引き受けたもう一つの理由は、飼いネコが一発でオリバーに懐いたからかもしれません。
そしてヴィンセントに連れられ、オリバーはいろんな今まで経験したことのない場所につれて行かれ、体験をします。 でもそれが、オリバーにとって、ちょっと新鮮なんですね。 また小柄でひ弱なオリバーは、ヴィンセントからちょっとした護身術、裏ワザを学びます。
この作品は、そんなうらぶれた男と、少年の心の物語ですが、じゃあヴィンセントの今までの人生は一体どうだったのか? ここがこの作品の大きなハイライトであり、ヴィンセントが定期的に行っている場所からだんだん解き明かしていかれるんですね。
最後のオリバーの発表会のところはちょっと泣けますね。
さすがのビル・マーレイといういい作品でした。

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好き勝手に生きているヴィンセント

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隣りに引っ越してきたマギーとオリバー

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オリバーのシッターを引き受けるヴィンセントは

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ちょっとした喧嘩のやり方も

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売春婦のダカ

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杉沢村都市伝説 劇場版

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2014年作品、鳥居康剛監督、伊藤寧々主演。

澤本義男(板倉臣郎)は、本田孝介、川田友久とともに“杉沢村伝説” の真相を追う旅を撮影し、その動画をネット上で公開してコアなファンからの人気を集めていた。
義男がその旅から帰ってくる日、妹の裕子(伊藤寧々)は、義男の恋人・齋藤亜紀と家で待っていた。 しかし、その夜帰って来たのは孝介だけで、なぜか傷を負っていた。 裕子はそれが不自然に感じていた。
孝介は、義男がそこで待っているからと、裕子を杉沢村に誘う。 しかし、裕子は何かがおかしいと思わずにいられない。 そのとき、アップされた新しい動画に映る不可解な映像を見た孝介は変貌し、2人の前から姿を消す。 裕子と亜紀は真相を突き止め、義男を連れ戻すために杉沢村を目指すが…

杉沢村を題材にするなんて、着眼点は結構ナイスですね。
この題材は私も大変興味があり、「杉沢村の呪い」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1738755.html 「日本怨念地図 検証!! 杉沢村の呪い」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9304095.html と記事を二つ挙げていますが、これはいずれも探索のフェイクや、ドキュメンタリーなんで、ドラマ化してホラーに仕立て上げた作品は、初めてですかね。
そもそもこの話は、記事に書いた2作でも触れていますが、横溝正史作品の「八つ墓村」のモデルになった、「津山事件」との関わり合いを知っていると、この作品の面白さが引き立つと思います。
この事件は「津山三十人殺し」という、一つの事件で一番多くの人命が失われたことで有名で、あのオウム事件以上の死者が出たことで知られています。
そして何より犯人が逮捕されなかったことでも衝撃の事件でした。 このあたりは、一番よく書けていてほとんどノンフィクションの『丑三つの村』 西村望をお読みになると分かりますね。
さて作品は、もう乃木坂を卒業してしまった伊藤寧々主演の、乃木坂ホラー3部作の1編ですが、題材に助けられているのと、彼女の雰囲気がいい感じで出ているんですね。
結構惜しまれながら卒業をしたようですが(その頃あまり乃木坂は知らなかった)、芸能活動はしていくようですね。
またどこかで会えるんではないでしょうか?

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兄の帰りを待つ裕子

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そして兄を追ってあの村に

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しかしそこは

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呪われた村だった

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そして彼女も

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映画 みんな!エスパーだよ!

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2015年作品、園子温監督、染谷将太主演。

銀河系の端にある太陽系の第三惑星の地球。 その端にある日本の愛知県東三河に住む鴨川嘉郎(染谷将太)は、何の取り柄も才能もない平凡な高校2年生、童貞アタマの中は四六時中エッチな妄想ばかりだが、いつの日か運命の彼女に出逢えると夢見ている。 東京から転校してきた美少女、浅見紗英(真野恵里菜)に心惹かれるが、幼馴染のヤンキー女子高生、平野美由紀(池田エライザ)も気になる存在だ。
ある日、数百年に一度起こる惑星の特別な配列による宇宙からの光が、ここ愛知県の東三河に降り注いだ。 そして翌日、悶々とした日々を過ごす嘉郎だったが、突然、人の心の声が聞こえるテレパシー能力に目覚める。
エスパーとしての能力に覚醒した彼は早速、憧れの女の子の本心を聞いてみるが、期待とは裏腹に幻滅するばかり。 
しかし目覚めたのは彼だけではなかった。 美由紀も彼と同じ能力に目覚め、そのほかには、榎本洋介(深水元基)はテレポーテーション、でも体のみの転送。 矢部直也(柾木玲弥)は透視、永野輝光 (マキタスポーツ)はテレキネシス、そしてそこに現れたのは超能力研究者の浅見教授(安田顕)。
彼は超能力に目覚めたエスパーたちを招集し、能力覚醒に関する驚愕の事実を伝え、迫り来る世界危機の阻止を命じる。
一方、時を同じくして、悪のエスパーによる人類滅亡の序章“世界エロ化計画”が幕を開ける。 はたしてエスパーたちは、この計画を阻止することができるのだろうか?…

テレビ東京で2013年に製作された、園子温監督手動で作られたテレビシリーズを受けて、いよいよ映画化になりました。 キャストは、夏帆ちゃんが降板し、平野美由紀役には池田エライザが抜擢されました。 テレビでは夏帆ちゃんの大胆な演技が話題になったのはそれは大分残念でした。
テレビシリーズを受けて、テレビ特番も春に作られたので、てっきりその続編だと思っていましたが、記事の通り、また一からの作りになっていました。
テレビシリーズを見なくてもいいというリセットした作品ですね。
ただ物語としては、思いっきり開放的な作品で、その監督作品としては、バイオレンス、グロ、特撮、ファンタジー、ラップといろいろやってきましたが、今回はエロス一色に仕上げていましたね。 でも、エッチ満載という、その監督お得意の全編パンチラという、ある意味可愛い作りなんですね。
ただ多くの女優さんが出演、全員が超ミニを穿くことによってパンチラをするんですが、何人かは、そうならない出演者もいますが、まあそれは仕方がないですね。
女優ゲストも多く、まあ彼女たちを見ているだけでも満足ですが、間違っても親子連れではいかない、行けない作品ですね。
元AKB48の彼女が出てきたのはちょっと驚きでしたね。園監督作品に出れて光栄でしたね。

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嘉郎はテレパシーに目覚める

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この3人も能力が現れた

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彼女もテレパシーが

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そして彼がみんなを束ねる

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嘉郎憧れの紗英

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ギャラクシー・オブ・テラー/恐怖の惑星

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1981年作品、B・D・クラーク監督、エドワード・アルバート、エリン・モーラン出演。

宇宙船を襲った謎の生物。 睡眠をしていた乗組員は全員犠牲になってしまっている。 ただ一人生存していた男も大きな悲鳴と共に。
惑星モガンタスで、宇宙船が消息を絶つという事故が発生。
その報を受けた“宇宙の帝王”は、部下のイルバー(バーナード・ベーレンス)にその調査を命令。 巫女のミトリ(メアリー・エレン・オニール)は危険と忠告をするが、光る存在の帝王は彼を隊長に任命し、実行させる。
帝王が直々に選抜した隊員を率い、イルバーはオンボロ宇宙船“クエスト号”でモガンタスへと向かうことになる。
船長のトランター(グレイス・ザブリスキー)はプライドの高い女性で、頑として船長席に座る。 強引なワープを連発したため、途中事故りそうになりつつもクエスト号は何とか目的地へと到着することになった。
イルバーは、副隊長のベーロン(ザルマン・キング)、超能力者のアルーマ(エリン・モーラン)、隊員のカプレン(エドワード・アルバート)、キュオド(シド・ヘイグ)、ダミア(タフィー・オコンネル)、レンジャー(ロバート・イングランド)、コズ(ジャック・ブレシング)と共に、消息を絶った宇宙船の探索を開始する。
宇宙船は簡単に見つかり、早速探査隊の5人を選び船内に入って行く。 しかし、その乗組員達は“何か”によって悉く惨殺されていた。 死体の損傷の激しいものはその場で焼却してしまう。 しかし、2人1組の中で一人だけあぶれたコズは、一番死体を見て、精神的にやられていた
死体の数と乗組員の総数が合わないので、調査隊は引き続き生存者の捜索を行なうコトとなるのだが、宇宙船から撤退する途中でコズは仲間から取り残され、船内で昆虫のような大型生物に襲撃されて死亡してしまう。
彼の死体をクエスト号に運び死因を調べるが、何者かに突き刺された傷であることが解る。
いったい何が宇宙船に乗っていたのか?・・・

1981年作品なんですが、日本では劇場未公開作品なんですね。 キャストが意外に面白く、船長役のグレイス・ザブリスキーは「THE JUON/呪怨」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1069501.html で祖母役で出ていました。
また先日観た「マーダー・ライド・ショー」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13423983.html で、恐ろしいピエロメイクのキャプテン・スポールディング役のシド・ヘイグも、全く別テイストの役で出演。 ただあの作品のイメージが強くちょっと不気味な先入観を持ってしまっていましたが。
物語は未来の宇宙探査の話という風な感じなんですが、そこに、宇宙の帝王(言い方はマスターという感じでしたが)という存在がこの宇宙を仕切っているという何か重しがあるんですね。
このマスターが、顔の部分が赤く光っていて、謎の存在なんですね。 この時代の一連のSF作品、とくに「スター・ウォーズ」の影響もあるんでしょうかね。
なんといっても注目は、後に「エイリアン2」を撮るジェームズ・キャメロンが参加していることです。 第2班監督て、何をする人なんでしょうか?
ちょっとしたこの惑星の謎と、マスターの正体の設定はなかなか面白かったですが。

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調査に行く船員たち

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船長のトランター

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調査を開始する乗組員

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船内でも警戒を強める

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謎の現象も

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猫侍 南の島へ行く

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2015年作品、渡辺武監督、北村一輝主演。

斑目久太郎(北村一輝)は目が覚めると、見知らぬ島にいた。 ここはどこだ? 玉之丞(あなご?さくら?)がいない、海岸を探していると、小さな穴の中に入っていた。 どうして彼がここにいるのかは、1週間前に遡る。
無双一刀流免許皆伝の腕前で“まだら鬼”の異名を持つ剣豪だった斑目久太郎は、江戸での仕官が叶わず、今は故郷・加賀藩で姑・タエ(木野花)の恨み節を背中に浴びながら浪人生活を送っている。
そんなある日、タエが、四国・土佐藩の剣術指南役の話を持ち帰ってくる。単身赴任に気乗りしないながらも、久太郎は愛猫・玉之丞を連れて土佐へと旅立つことになった。 しかしタエは一つ条件を付ける。 指南役が上手く行かなかった場合、離縁ということだ 。
退路を断たれた久太郎は、意を決して土佐へと旅立つ。
土佐に行く船が出る船着き場に来て、団子を食べ腹ごしらえをしようとしながら、船着き場を訪ねていると、戻った時荷物と団子が無くなっていた。 玉之丞が食べたと一瞬疑うが、荷物が無いことから盗まれたと思うと、離れたところに不審者(木下ほうか)が見える。 必死に追いかけるが逃げ足の速い男だった。
林に逃げ込んだところを、なんとか追いつめるが、その男は実は忍びだった。 分身の術を使われ攪乱されるが必至の想い出荷物は取り戻した、でも団子は食われてしまった。
しかしこの追いかけっこで、土佐行の船は出てしまった。 どうしたらいいのか? と、そこに一艘の船が、行き先を聞き土佐に行けるかと聞くと人相の悪い男(緋田康人)は頷く。 しかしなんとそれはレンタル船で、自分で漕がなくてはならなかった。 しかしこれが困難な船旅で、クジラに飲みこまれ着いたところがこの島だったのだ。
ここは土佐なのか? そして二人? の運命は?…

1作目の「猫侍」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11236744.html を受けてなんと続編が、厳密にいうと、テレビシーズン1→映画版→シーズン2、そしてこの作品という流れですね。 テレビシリーズは今後見て行こうと思いますが。
今回はなんと、江戸が舞台ではなく、土佐へと旅に出るんですが、着いたところは謎の島でした。 どうして玉之丞が一緒についてきたのか? それは主役だからということでは一応なく、娘のハルが猫アレルギーなんですね。
日本語の通じない南の島という設定ですが、小舟でそんなところに行けるわけがないなんて、野暮なことは無しで、なかなか今回も可愛い玉之丞が見れるし、なんと癒しのDVDがついてきます。 早く行くともらえるかもしれませんよ。
ゲストキャラにはLiLiCo、高山善廣など、面白いキャスティングです。
猫好きはまた行きたくなる作品ですね。

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土佐に行く船はなんと

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流れ着いた島

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玉之丞はここでは神に

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そこに海賊が

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そして対決

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バッド・マイロ

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2013年作品、ジェイコブ・ボーン監督、ケン・マリーノ主演。

ダンカン(ケン・マリーノ)は超イヤミな上司から、左遷をされてしまう。そこは首切りの部署、退職を勧告する役目だった。 オフィスも窓際ならぬトイレ、さらに同僚はアリスター (エリック・チャールズ・ニールセン)というどうしようもない男だった。
私生活でもしつこい母親と若すぎるボーイフレンド・ボビー (クメール・ナンジャーニ)が訪ねてきて、母親は子供を作れとプレッシャーをかけてくる 。
不運続きののストレスは、遂に極限に達し、しばしば猛烈な腹痛に襲われてしまう。 医者に行きレントゲンを撮ってもうと、お腹に変な動きが見える。 そしてストレスを受けるとは記憶を失うようになるような激痛が走る。 疲れて家に帰ると、同僚から電話が、大事なファイルを消してしまったと言う連絡が。
なんとか会社に行こうとするが、激痛で意識を失うダンカン、ちょうどその頃、彼の周りでは何かの動物が引き起こしたかのような、奇妙な惨殺事件が続いていた。 まず初めに襲われたのはアリスターだった。
そして彼はある日、ストレスで身を滅ぼしそうになったことから、とうとう催眠術師のハイスミス(ピーター・ストーメア)に助けを求める。
催眠治療が始まった時、また激痛が走った。 そして意識を失うダンカンだが、その時彼のお尻が動き始め、そこが膨らみ、中から謎の生物が飛び出してきた。 それは彼の分身なのか? 凶暴な顔をするその生き物、どうやら殺人を起こしているのはその生き物かもしれない。
彼はその生物に“マイロ”という名前を付けるのだが…

ストレスの発散ができない人、なかなか普通は皆そうですよね。 でも、その原因は大概相手がいるのでは? そんな相手を除去したい、無意識のうちにそう思っていると、自分の分身が始末してくれる。
ただそれが、身内でもというお話ですね。
未公開作品かと思いましたら、昨年末に公開されているんですね。 これは驚きでした。
ジャンルは一応ホラーなんですかね? 確かに惨殺シーンは、それなりなんで、その括りなんでしょうが、見た目はエイリアンみたいなのでSFなのかもしれません。
ただちょっと汚い設定なんで、そこがコメディーかもしれません。
ジェイコブ・ボーン監督作品は、初めて?だと思いますし、主役のケン・マリーノは「ガタカ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7648338.html に出演しているようですが、主役は見たことがありません。
催眠術師役のピーター・ストーメアが、一番馴染かもしれませんね。
マイロは分身の様でそうでもない、ただ一部という言い方がいいのかもしれません。 そして、ストレス、怒り、そこが消えたときマイロもおとなしくなるんですね。
成長譚でもあり、人生の壁を乗り越える話でもありました。 こういう設定は初めてのお話でした。

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お腹の激痛から出てきた物は

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いったいこの生物は?

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しかし催眠術師のハイスミスを襲い

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次々と

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いったい何者なのか?

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ピース オブ ケイク

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2015年作品、田口トモロヲ監督、多部未華子主演。

梅宮志乃(多部未華子)は付き合っていた正樹(柄本佑)と上手く行かなくなった。 今まで尽くしていたのに、結局は流されて二股になってしまって、会社も辞める羽目になり、引っ越してしまった。
オカマの天ちゃん(松坂桃李)と、ナナコ(木村文乃)が引越しの手伝いに来てくれた。 古びたアパートの1階、傷心の志乃に代わっててきぱきと整理をしてくれるナナコ、そしてオカマの立場でざっくばらんに意見を言ってくれる天ちゃん。
2人が帰った後にベランダに出ると、隣の男もちょうどベランダに出てきた。 一応挨拶をする志乃、男が笑った。 その時心地よい風が吹いた。
天ちゃんが勤めているレン タルビデオ店で面接を受け、とりあえず働こうということになった。
そこでまず店長に会おうとするとなんとその男は、隣に住んでいる男・菅原京志郎(綾野剛)だった。 あっさり面接に合格する志乃、そしてだんだん志乃は、菅原に惹かれていく、いやもう風が吹いた瞬間から好きになっていたのだった。
しかし次の日、隣のベランダに現れたのは菅原ではなく見知らぬ女、それは菅原の付き合っている女・あかり(光宗薫)だった。 彼女は庭に植えていたトマトを無造作に放り投げ、不愛想に入ってしまう。
彼女のいる店長の菅原、でももう彼女の心は菅原に向かっているのだった…

多部未華子主演の映画って、ちょっと久しぶりに観ました。 もてない女子高校生役の「君に届け」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5029066.html 以来でした。
今回はずいぶん大人になったなあというのがまず第一印象でしたね。 幼い外見の彼女ですが、ちょっと流されやすい女性役で、キスシーン、ベッドシーン、思いっきり見せないけど脱いでいましたね。
また監督としての田口トモロヲ作品も初めてでした。 脇をやらせると味のある俳優の監督ですが、監督としてもなかなかでしたね。
男に惚れるのでなく、惚れられて付き合いだしてダメになる。 典型的に自分の無い女、でも何となく男であれ、女であれ、こういう付き合い方はよくあるパターンで、このまま結婚して行くパターンも多いでしょうね。
それで上手く行くかどうかは本人たち次第です が。
この作品はそんな何とかこのジレンマから抜け出そうともがく女性と、結局同じような惚れられてから付き合いだした男との恋愛作品でしたね。
あまり期待値を上げないで見ましたが、結構良かった。 こういう綾野剛もなかなかでしたし、元AKB48研究生の光宗薫が結構いい存在感の役をこなしていましたね。
面白かったです。

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傷心でじっこしてきた志乃、二人は手伝い

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そして隣の男

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バイトの面接に行くと、その彼が

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しかし菅原のは彼女が

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はたして彼女の方向は?

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バトル・ハザード

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2013年作品、クリストファー・ハットン監督、ドルフ・ラングレン主演。

近未来・・・東南アジア某国で、大手バイオテクノロジー企業の研究所から強力なウイルスが流出。
感染した人々は次々にゾンビ化、街は未曾有の混乱状態に陥っていた。
マックス・ガトリング少佐(ドルフ・ラングレン)はある男に呼ばれ、この地域に行って欲しいと言われる。 まだ安全な場所で、そこに残っている娘を救出してほしいということで、彼はそのオファーを受けるのだが、マックスは安全とは始めから思っていなかった。 
軍事封鎖され、誰ひとり出入りのできない厳戒態勢に突入した街、彼は傭兵部隊を率いて乗り込んで行った。
いくつかの部隊が、侵入して行ったが、次々と感染した住人たちに襲われ、食われていく。
やはりここは全く死の街、住人はすべてゾンビ化していて、動く者は容赦なく襲ってくる。
マックスは街に取り残されたジュード(メラニー・サネッティ)という令嬢の救出任務を受け、ゾンビだらけの危険極まりない街で必死の探索を開始する。
凶暴なゾンビ相手に次々と仲間を失いながら、たった一人残った相棒を、救助ヘリが来たので彼を乗せ、彼は1人残ってジュードを探すことに決める。
そして彼女はしたたかに生き残っていた。 バイクで、追われていたジュードを探し出すことに成功。
そして生き残った人々と共に、恐るべきゾンビだらけの街から命懸けの脱出作戦を敢行するのだが・・・

これも劇場スルーとなったゾンビ作品、劇中ゾンビという言い方をなぜか避けるシーンがあって笑えました。 それは制作サイドが、あまりそこにお金をかけていなく、メイクも薄いからでしょうかね。 ゾンビ映画特有の、肉が食べたくなくなる描写はほとんどありませんでした。
結局たった一人で、ドルフ演じるマックスが、汚染地域に入ってい くんですが、いかに空手の達人、鍛えられた傭兵といえども、無謀極まりないという設定ですが、それも劇中触れられ、自虐的に本人もつぶやくんですね。
ただこの作品の大きな特色は、頼りになる助っ人が登場することです。 そいつらが、脱出劇に一役買うことになるのがちょっと爽快。
そしてゲーム版「バイオハザード3」のエンディングにも似ており、ゾンビ映画特有の終わり無き死の世界ではないんですね。 結構楽しめた作品でした。

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結局は一人になるマックス

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街はもうゾンビだらけ

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したたかに彼らの攻撃をかわすマックス

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ジュードを探すマックス

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しかし街にいるのはゾンビだけではなかった

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バルフィ! 人生に唄えば

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2011年作品、アヌラーグ・バス監督、ランビール・カプール主演。

生まれつき、耳が聞こえず、話せないバルフィ(ランビール・カプール)は、眼差しと身振り手振りで豊かな感情を完璧に伝え、街中の人気者になっていた。
シュルティ(イリヤーナー・デクルーズ)との出会いは、彼女が家族でここに来た時だった。 父が彼が自転車に乗っているときに呼び止め道を聞いた時、彼は指先を使い道を示すのだが、意味不明な彼の態度に呆れる父だった。 しかし後部座席から彼を見つめていたシュルティは不思議な雰囲気を持った彼に何かを感じたのだった。
バルフィの本名は、マルフィというのだった。 彼はのんびりと母のおなかから出てきたのだが、母は彼を生むと すぐに亡くなってしまった。 そして父親が彼を育てたのだが、生まれた時から音が聞こえず、口がきけないのだった。
再び彼がシュルティにあったのは、彼女が友達と二人で電車に乗っていた時だった。電車に掴まり、自転車をこいでいた時、美しい彼女に一目ぼれしたのだが、彼女は彼を画を覚えていた。 そしてしつこく追いかけ彼女につきまとうようになるが、彼女もまんざら彼を嫌いではなかった。
でもシュルティはもう婚約者がいて、今は離れて暮らしているのだった。 しかし、どんどん彼女はバルフィに心を動かされていく。
そしてバルフィはもう一人、気になっている女性がいるのだった。
そのもう1人はバルフィの幼馴染で、家族からの愛情を受けずに育ち、心を閉ざしていたジルミル(プリヤンカー・チョープラー)だった。 自閉症で、上手く感情を表現できないジルミルは、優しい祖母と、お手伝いのばあやが心のよりどころで、さらにバルフィは彼女にいつも笑顔をくれるのだった。
しかし時が来てシュルティは予定通り婚約者と結婚してしまうのだった。
そして数年が過ぎ、ある日シュルティのところにバルフィの事で連絡が入るのだった…

インド映画はここまでレベルが高くなっているんですね。 最近華やかさだけの作品はとんと見れなくなってしまっている気がしますが、逆にアクションでも、SFでも、恋愛作品でも、見ごたえ十分になってきてますね。
この作品は、主人公のバルフィが口を効けないんですね。 生まれた時から音がほとんど聞こえなく、母さえも失った彼は、それでも明るく却って町の人気者なっていくんですよね。 ただ彼を片親で育てていく父親は、おそらく彼には困った面をあまり見せないでうまく育てたんでしょうね。
そして父の働く環境もまたこの物語の流れと密接なんですね。
作品はダブルヒロインになっています。 美しく、教養があり、家柄も良いシュルティと、自閉症で、そのため上手く口がきけない引きこもりのジルミル、この二人を共に愛するバルフィの行動が面白く、そしてちょっと切ないんですね。
シュルティ役はイリヤーナー・デクルーズ、日本公開作品ではあまり出演はないですが、しっかりしたオリエンタル美人でしたね。 今後の公開作品では、見る機会はありそうですし、今回なかったダンスシーンも期待します。
そしてジルミル役のプリヤンカー・チョープラーは20世紀最後のミス・ワールドなんですね。 今回は熱演でしたし、あまりこの役に違和感がなかったし、ジルミルの可愛さが前面に出ていました。 観ながらこの女優さんはちゃんとした役をやらせても凄いんだろうなあ、と感じさせられましたね。
何作か見れそうな作品があるようなので、彼女の作品も見てみたいですね。
物語は悲しい結末になりそうな感じで進行していきますが、いい意味で裏切られます。 心温まる良い作品でした。

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生まれつき耳が聞こえないバルフィ

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そしてシュルティと出会う

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幼なじみのジルミル

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さらわれたジルミルと何故か一緒に

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そして結婚したシュルティのもとに

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アパリション -悪霊-

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2012年作品、トッド・リンカーン監督、アシュリー・グリーン主演。

学生時代、オカルトサークルでチャールズ実験(チャールズ・エクスペリメント)という降霊の類の実験を行ない、悲惨な光景を目にしたベン(セバスチャン・スタン)。 その時には、実際にいっしょに実験をしていた女の子・リディア(ジュリアンナ・ギル)が宙に舞いあがり、そこで実験は中止になった。
それ以来彼はオカルトから足を洗い、仲間のパトリック(トム・フェルトン)とも疎遠になっていった。 
数年後、彼は恋人のケリー(アシュリー・グリーン)と平穏な暮らしを求め、新居に引っ越した。 郊外の閑静な住宅、セキュリティもしっかりしてある住居だった。
しかし早くもその日、リビングで寝ていると、サッシが開いていた。 ちゃんと鍵を閉めたはず、早速警備会社に連絡をしたが、異常は見られなかった。 近所の子供のいたずらだろうと、警察も言っていた。
ベンは監視カメラを付けるが、隣の飼い犬がやってきた。 しかし家に入ると、なぜかある一点を見つめ、急に横たわってしまう。 そして異常な行動に二人はその犬を、すぐに病院に連れて行くが、そのま ま犬は死 んでしまう。 飼い主が引き取って行ったが、どうしようもなかった。
しかしその犬が死んだところの床がはがれはじめたのだった。 床下を調べるベンは、そこが変にドロドロして腐っているような状態で、いまにも崩れそうになっている。
気になったベンは、昔のサークルのやり取りや、当時の動画をチェックし始める。 だがその矢先、2人はいつも家の中に誰かがいるような不気味な気配を感じ、やがて怪奇現象に悩まされるようになる。 初めはポルターガイストだと思っていた二人であったが、段々とその怪奇現象の正体がわかっていくのだった…

まずはじめに出てる“チャールズ実験”というのが謎なんですね。 調べてみると、チャールズというキーワードで一番有名なのは、あの有名な「フィラデルフィア事件」ですね。 これを書いた本の著者がチャールズ・バーリッツという事ですが。
ただ降霊術という事になると、ラヴクラフトの 「チャールズ・デクスター・ウォードの事件」 がヒットしますが、まあこれはオリジナルの設定なのかもしれませんね。
冒頭の3人での降霊実験、多くの機械を持ち込み大掛かりな実験に望みますが、これはヒットしてしまい、取り返しのつかないことになってしまうんですね。
その残った二人が、報い? を受けていくというお話になっていきますが、可哀そうなのは、知らずに付き合った主人公のアシュリー・グリーン演じるケリーですね。
まず空中に舞いあがったリディアがどうなったのか? 冒頭のシーンでは明かされませんが、その顛末がわかると、こうなっていくんだなという事がわかる作りになっています。
ホラーとしては、だんだん追い詰められていき、現象がだんだん出てくるところは、ちゃんとしていますが、盛り上がりのところがちょっと薄いかな?
最後まで“チャールズ実験”が気になった作品でした。

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若き日の3人、チャールズ実験を行うが

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数年後、ベントケリーは新居に、そこで

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パトリックを呼び、この家の検証を始めるが

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しかしこれにかかわった者は

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彼らに

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天国は、ほんとうにある

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2014年作品、ランダル・ウォレス監督、グレッグ・キニア、ケリー・ライリー、コナール・コラム出演。

アメリカ・ネブラスカ州インペリアル市で牧師を務める傍ら小さな修理会社を営むトッド(グレッグ・キニア)には、3人の子供がいた。 牧師の彼は、修理の仕事をしても、商品で受け取ってしまう。 妻のソーニャ(ケリー・ライリー)は、教会の合唱を教えている。
家族は誰からも愛されていて、慕われていた。
ジェイ・ウィルキンス (トーマス・ヘイデン・チャーチ)は友人で、何でも言い合える中だった。 教会の説教の後、ソフトボールの試合だった。 パーボ夫婦は、大活躍で、まずソーニャが打ち、続いてトッドも打った。 しかし3塁に滑り込んだとき、彼は大怪我をしてしまった。 螺旋骨折をしてしまい、入院の後やっと松葉杖で、退院して教会に復帰した。
しかし説教の時、今度は尿管結石が再発してしまう。 なんとか石を出し、やっと普通に動けるようになったトッドだが、今度は子供たちがインフルエンザにかかってしまう。
長女は、熱が下がったが、息子のコルトン・パーボ(コナール・コラム)の熱はさらに上がった。 すぐに病院に連れて行くと、虫垂が破裂していて、重篤な状態だった。緊急手術になってしまう コルトン。
トッドは教会に行き、神に怒鳴ってしまう。 ソーニャは、家に電話をして母親を通じて信者に祈ってもらう様頼む。 皆それを聞いて必死にコルトンの無事を祈った。
しばらくして医師が来て、コルトンの手術は無事終わった。 夫婦は泣いて喜んだ。
しかし退院したコルトンは天国を旅してきたと言い始める。 そして天国の様子や彼が知らないはずのことについて話し始める。
トッドは驚愕した。 それは手術中の夫婦の行動を正確にいい当てたからだった。トッドはこのことを調べ始めるのだった…

修理会社をやりながら、牧師もやるのはちょっと不思議な感じがしますが、どちらが本業なんでしょうかね? そもそも牧師というのはボランティアではないでしょうから、両方から収入を得るためという感じを受けますし、この家族では共稼ぎではないですから。
敬虔なクリスチャンにとっては説教の上手い下手、人を感動させられるかが大きなポイントなんでしょうね。 信仰心が篤くても、説教が下手だと信者は離れていくのか? そんなことを感じながら作品を見ていました。
牧師の息子が臨死体験を語りだしたら、大抵は聞かなかったことにするでしょう。 でも、主人公のトッドはそこは誠実なんですね。 だからこそみんなに信用され、説教を聞きに来るんでしょうが、それがかえって仇になり、職も、牧師の立場も剥奪されそうになってしまうのは皮肉ですね。
家族は夫婦と姉のキャサリン、弟のコルトンの4人なんですが、私は3人の子供と書きましたが、それは最後の方でわかりますし、それがまずはじめに家族を一つにする んですね。
最後の説教は、こういう話し方は上手いなと感じました。 うるっとくるところも多いですが、これって実話なんですね。 そう思ってみていると確かにリアルなところが多い作品でしたね。

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トッドとソーニャ

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そして二人の子供たち

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しかし急な病から生還後

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驚くべきことを語りはじめるコルトン

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彼はいったん死んだのか?

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逆転のシンデレラ

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2011年作品、藤村享平監督、志保主演。

日頃から「あたしに落とせない男はいない」と豪語する美少女・津田希(志保)。 いつも吊るんでいるさゆり(西村優奈)理沙(土井玲奈)涼子(田中こなつ)は、なんとか希の落とせない男を見つけるのに躍起になっている。でも彼女が歩くと、必ず男が振り返るのだった。 しかし彼女の唯一の弱点、それは足が強烈に臭いことだった。
上原芳也(大和田健介)はある女にコクっていた。 しかし相手の島本留美(冨澤めぐみ)は激怒していた。 彼にコクられるということはブスの認定証を受け取ることと一緒だからだった。 彼は「ブス好きな男」だった。 さゆりたちは上原をターゲットにしようと希を焚き付ける。
希は何も知らないで芳也を落としにかかるのだが、あっさり上原にブス!と言われ今までにない衝撃を受ける。 いまままで味わったこのない屈辱、
そして希は必死に上原をこちらに向かせようとするのだったが…

久しぶりに『若手映画作家育成プロジェクト』の短編です。
でもキャストは、演技派の若手俳優の大和田健介、私は観ていませんが「仮面ライダーフォーゼ」でレギュラーだった志保の共演は、メリハリが効いていました。
あと、神7?七福神?の7人が出てくるんですが、ここが爆笑でした。
これは意外に面白い短編で、よくまとまっている秀作です。
藤村監督は別作品もあるようなんで機会あがあればと思います。

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いつもつるんでいる4人

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その中の希は、上原を落としにかかるが

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時をかける少女(2006年版)

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2006年作品、細田守監督、声の出演:仲里依紗。

高校2年生の紺野真琴(声:仲里依紗)は、活発を絵にかいたような女の子。間宮千昭(石田卓也)や津田功介(板倉光隆)と、3人で野球もどきをいつもしている。 勉強よりも、高校生活を目いっぱい楽しんでいる、お気楽な少女だった。
そんなある日、理科実験室の奥で、物音がした。 誰かいるのかと入ってみるが、誰の姿もない。 不思議に思って、出ようとするとうっかり転んでしまい空中から本が落ちてきた。 危ないと思った瞬間、どこかに吹っ飛ばされた感覚に陥った。 千昭と功介に話すと気絶して夢でも見たと笑われる。でも絶対誰かがいたと言い張る真琴だった。
そろそろ進路を考える時期になってきた3人は 、いろいろ夢とかを言い合うが、所詮、現実感が乏しい真琴だった。
しかしある日、ブレーキが故障した自転車が止まらなくなり、ふみきりに突っ込んでしまった真琴、死を覚悟した真琴だったが、その時、直前のおばさんとぶつかった瞬間に戻った。
叔母の芳山和子(原沙知絵)にその能力のことを相談すると、それは『タイムリープ』といい、年頃の女の子にはよくあることだという。 半信半疑の真琴だが、その力の使い方を覚えると、それを日常の些細な不満や欲望の解消に費やすようになっていった。 調子にどんどん乗って行く真琴だったが…

今までこのアニメ版だけはスルーしていましたが、それはやはり私にとっては、原田知世主演の大林監督版の印象が強いからでした。
ただ、2010年版http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6922789.html を観てから、そろそろ別作品を見てもいいころだなと思ったので、今年は細田監督の「バケモノの子」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13254573.html も公開されたし、タイミング的には良いころですね。
原作、過去作に忠実なのかと思っていましたが、まず時代背景が違い、ちょっと気になる存在のある人物を除き、過去作との接点はない感じで進行していきます。
これはその後2010年に作られる仲里依紗が実写主演した作品とは、パラレルワールドになっていますし、見ようによってはどちらも続編を漂わせているんですね。
でもこっちのアニメ版はオリジナル性が強く、全く違う作品で、設定だけを取り入れた感じがしました。 そして題名も「時を駆ける少女」でしたね(^^)
ただ、女一人に男二人、理科実験室、の設定は生きていますし、未来で再び出会いたいという二人の思いは、過去作の感情をちょっと蘇らせてくれましたね。
今作が初めての声とは言え、大作に起用された仲里依紗、ちょっといろいろ笑っちゃう感じの声優ぶりでしたが、それはそれで主人公の真琴のキャラともマッチングしていたと思います。 上手い下手ではなく、そのキャラを演じれるかどうかでは?
2010年版は、女優としてもうある程度頑張って来ていた時なんで、違和感はあまりなかったですからね。
実はこの作品はもう一つ映画があるんですね。 話題性も乏しく、どうして?という感じの作品みたいですが、機会あればそちらも見てみたいのですが、見ることは可能なんでしょかね?
細田監督の若さの表現が良かった作品でした。

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3人はいつもつるんでいる

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千昭と真琴

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しかし彼女はある能力が備わった

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何でも解決できる気がしてきた

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そして千昭から告白されるが…

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ジェイド

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1995年作品、ウィリアム・フリードキン監督、デヴィッド・カルーソ主演。

デヴィッド・コレリ (デヴィッド・カルーソ)はタキシードを着て、パーティーに出席していた。 今日くらいは仕事を離れて、華やかな場所に。 しかし、そううまくはいかなかった。 彼のところに入った連絡は、富豪が惨殺される猟奇的殺人事件が発生したという知らせだった。
タキシード姿のまま現場に直行したデヴィッドは、猟奇的な現場に辟易してしまう。 彼はこの事件を担当することとなり、さっそく捜査することになった。
そして屋内をいろいろ調べていくうちに、ある写真が出てくるのだった。 そして彼はすぐにその写真を持って、州知事のルー・エドワーズ(リチャード・クレンナ)のところへ行く。
そこには彼の秘書が同席しており、初めは彼がいても問題ないと言うが、写真を見せると時間を割き、秘書を退席させる。 その写真とは彼がある女と、全裸でベッドの上にいる写真だった。 青ざめたルーは、スキャンダルを恐れ、これ以上操作をしないようデヴィッドに圧力をかけるが、その場は彼は黙って退出をする。
さっそく上司から呼ばれたデヴィッド、そしてこの捜査から外れるよう早くも言われるのだが、もし外れたらこの話をマスコミに流すと逆に上司に脅しをかける。
そしてある娼婦のところに行きのだが、彼女は思いっきり逃走を図るのだった。 しかしなんとか捕まえ取り調べが始まるのだが、事件は意外な方向エム買いはじめるのだった… 

デヴィッド・カルーソといえばなんといっても「CSI:マイアミ」のホレイショ・ケイン役ですが、その主役を演じる7年前の劇場スルー作品ですね。ただ、この作品は地上波では何度も放送されたそうで、何かたしかにB級臭のする中で、今で言えばテレビ東京のお昼の映画枠に合いそうな作品でしたね。
作品としてはエロティック・サスペンスという感じなんですが、いきなり起きる猟奇的殺人事件は、オーソドックスなサスペンスの滑り出しなんですね。
ただこの事件を捜査していくと、どうもその事件のカギを握るある娼婦が浮かび上がってくる、この付近から、ちょっとアダルトの香りが漂い、実はその“ジェイド”と呼ばれる女性が・・
CSIのホレイショは、凄味のあるリーダーで、反面人情味があり、息子をこよなく愛するといういい男でしたが、この作品は、まだ40になるかどうかという若さと、若干細めの感じでしたね。
意外に途中行われるカーチェイスシーンが迫力があるし、犯人側の最後の反撃の仕方が結構インパクトがありました。 CSIではトップだったので、あまり体を張ったアクションはしていたイメージはないのですが、バリバリのアクション俳優でしたね。
作品としてはひねりが無く、ラストもあやふやなんですが、カルーソの若き代表作なんですね。

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たまにはこういう社交的な場所も

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しかし彼はある事件の担当になってしまう

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この女性は実は

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そしてビデオにも

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ブレーキ

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2012年作品、ゲイブ・トーレス監督、スティーヴン・ドーフ主演。

シークレットサービスのジェレミー(スティーブン・ドーフ)は、突然何者かに誘拐される。 気がつくと身動きが出来ないほどの大きさの箱の中。 車のトランクの中に閉じ込められていたのだ。 デジタル時計が4分カウントダウンする。 手が届いた先には無線機があった。
そこからまず聞こえてきたのは、ヘンリー(JR・ボーン)という男の声だった。 彼もジェレミーと同じ境遇にいるらしい。 しかし彼に叫ばせても、声が聞こえない、離れたところにいるようだ。
4分が立つと、いきなり明かりがつき、プラスチックの容器のようなところに入れられているのがわかった。 そして横の穴には 、なにかが入っていた。 それはホワイトハウスの写真で、裏には 「ルーレットの番号を教えろ」 と書かれてあった。
ヘンリーもそれを教えると解放されると言ってきたが、彼は知っていて恍けているのか。
しばらくたつと電気が消えまた暗くなる。 今度は周波数を決めて助けを求めると、ボブという男と会話ができた。 そしてどうやら高速を走っていて、いろんな車の音から、ボブの車の前の100m位を走っているようだったが、そこで車が急カーブをして通信は途絶えてしまう。
4分が立ち、あかりが着くと、今度はモリー(カイラー・リー)の声が聞こえた。 妻だったが、どうやら別居状態らしいし、彼女はジェレミーを信用していない。
しかし尋常じゃないことが解ると、彼が言ってい た緊急先の番号を探し始めるが、そこでモリーの感じがおかしくなり通信がまた切れてしまう。
そして謎の男の声が聞こえた。 「ルーレットはどこだ!」 男はそう言った…

ワンシチュエーションドラマ作品と言えば、「[リミット]」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7004930.html が有名で、秀作ですが、これもそういう作品ですね。 ライアン・レイノルズほとんどオンリーで、全編撮ったあの作品は、さすがに見ていて、こっちまで息苦しく、そして閉塞感を味わうほどでしたが、結末が何か煙に巻かれた悲劇という感じが良いんだか悪いんだか(^^)
でも、そんな事よりも、あの情景で撮りきったところが凄かった。
さてこの作品も、9割方が同じ手法で描かれています。 いきなり閉じ込められた男というところは、一緒ですし、何人かと連絡がつくところはこれまた同じシチュエーションです。
ただ埋められているようだったあの作品と違うのは、プラスチックに入れられ、移動している感じのが今回の作品。 そして外では異様な事態になっているというのが、変わっていた点かもしれませんね。
主役のスティーヴン・ドーフは脇役キャラではよく見かけますが、全編度どアップの主人公役を見るのは初めてかも。
また監督のゲイブ・トーレスはこの作品で初めて見る監督ですね。
物語としてはオチをどうもって行くかというところなんですが、どんでん返しが2回くるところは考えていましたね。
最後のところはあのまま終わると消化不良になるところでしたが、そう来たかという感じですが、それならそこまでの伏線ももうちょっと欲しかったですが、2回反転する展開なら、伏線も2重に貼ればもっと良かったかもしれますんね。
全く違いますが、「フォーンブース」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2158292.html
に似ている印象を受けましたが?

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気がつくとプラスチックの箱に

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車に乗せられている感じが

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小さい穴から外が


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体はわずかに動かせられる

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外で異変が!

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放課後たち

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2013年作品、勝又悠、笹木彰人、倉本雷大、日原進太郎監督、藤江れいな、森田哲矢、広瀬すず、落合モトキ出演。

「井の中の僕たち」
写真を撮ることを辞めた藤川秀人(小畑美邦)は、勉強も止めすっかり引きこもってしまった。 しかし、いきなり部屋に入ってきた女がいた、暗い部屋のカーテンを開け、窓を開ける。 彼女は山田薫子(木村和可)と言い、自分を薫子先生と呼べという。 家庭教師に来たと言い、どんどん彼の内面に入って行く。 いったい彼女はどこからきて何のためにいるのか?…
「Do you think about me?」
携帯で動画を自撮りを始めた小湊綾(藤江れいな)は、新しく家庭教師が来る。 大学生の戸田(森田哲也)は大学4年生、今まで全く勉強なんかやる気のなかった綾で、何人も家庭教師を雇っても効果が無かった。
今回も半分遊んでいるような彼女だったし、動画を撮りながらのゆるい勉強スタイルだったが、何をやっても怒らない戸田にだんだん興味を持ち始める…
「ロリータなんて」
中学生の倫子(千葉すず)は、憧れの大学生がいた。 仲間内からも、憧れの年上の人がいることをかくすことはなかった。 そして彼女はその男・橘涼太(落合モトキ)になんと勉強を教えてもらうことに成功する。 そして彼の家に行って勉強を教えてもらうチャンスを掴んだ。
そして彼女は今日バージンを捧げるという決意を持っていくのだが…
「世紀末の人」
司法試験を何年も何年も受験し続けている男(本井博之)は、若くて試験に受かった女性を父親から毎回家庭教師につけてもらっている。 しかし彼は毎年失敗するのだった。 今回も北家庭教師の女(延増静美)が彼の担当になった。
しかし男はもう38歳、もう 勉強を続 ける気も、受かろうとする気力がなくなっていた。 そして夜は世紀末、預言からもしかしたら世の中が終わるかもしれないとき、その時男の頭にはただ一つしかなかった…

4編のオムニバスから成るこの作品、テーマは「家庭教師」なんですね。
1作目は、ちょっとしたSFっぽい展開を期待させるんですが、はっきりとは言ってない感じです。ふわっとした終わり方。
2作目は、なんといっても当時AKB48にいて、現NMB48所属の藤江れいなが主の作品。 恋愛禁止のグループからちょっと離れた初恋作品です。
そして3作目は、今ブレーク中の千葉すずの、可愛い片思い、そして背伸びをしたがっているお話ですね。 もちろんそう上手くはいろいろ行かないんですが、片思い の大学生の彼女のセリフがリアルでしたね。
最後が、ちょっと世紀末、ちょいエロの作品です。 これだけ異質な作品なんですね。 日原進太郎監督は、まだ長編はやっていないようですが、一番気になる作りでしたね。
若い監督と、若い俳優たちの短編集は、積極的に見ようと思っているんで。

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謎の女が現れる

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勉強よりほかの興味がある彼女

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憧れの家庭教師と

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こんな妄想を

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男の頭の中は

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キングスマン

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2015年作品、マシュー・ボーン監督、コリン・ファース、タロン・エガートン出演。

鍛えられた精鋭部隊が、中東において要塞のような場所に攻め入っている。指揮官のハリー(コリン・ファース)は一気に敵を追い詰め確保した。 しかし縛られた相手は、まだ爆薬を隠し持っていて、自爆をするその瞬間アンウィンが身を挺して、相手に抱きつき、そこにいたメンバーを救い爆死した。
ハリーは彼の妻・ミシェル・アンウィン(サマンサ・ウォマック)と息子のエグジーのところへ報告とお悔みに行った。 その時、エグジーにあるペンダントを渡した。
ロンドンのサヴィル・ロウにある高級スーツ店“キングスマン”の実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関。 “キングスマン”のエリートスパイ、ハリーは、ブリティッシュ・スーツをスタイリッシュに着こなし、組織の指揮者アーサー(マイケル・ケイン)のもとで日々秘密裏の活動を行っている。
ある日、チームの一員が何者かに惨殺され、新人をスカウトすることになった。 殺されたのはベテランのスパイのランスロット(ジャック・ダヴェンポート)、凄腕の彼が殺されたことは、キングスマンとしては大きな痛手であり、各キングスマンが候補者を連れてくることになる。
成長したエグジー(タロン・エガートン)は、母親が再婚した相手がどうしようもない男で、本人も道を踏み外してしまった。 義父のディーン(ジェフ・ベル)は取り巻連中がいて、エグジーはその輩としばしいざこざを起こしてしまう。
腹いせに相手の車を奪い、乗り回しているときに警察に捕まってしまう。 その時彼は子供のころにもらったペンダントを思い出し、そこに電話を掛け、合言葉を言うと、彼はあっという間に釈放された。 そして彼を待っていたのはハリーだった。
そしてハリーは、エグジーの前で、恐るべき強さを発揮して、ディーンの子分たちをぶちのめしてしまう。 そしてハリーはエグジーを自分の候補として、ランスロットの後任として連れて行くのだった。
しかしその時、ある男の世界野望が着々と動き始めていて、ランスロットを殺したのは彼の仕業だった…

マシュー・ボーンと言えば「キックアス」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6438038.html 「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11667902.html ですが、テンポがよくメリハリの利いた作品には定評があります。
まず安心して見ていられる監督ですし、この作品も期待をしていましたが、私は大満足でしたね。
コリン・ファースがアクションをやること自体、大分意外ですが、頑張ってましたね。 中盤に見せる教会のシーンは圧巻ですね。 リミッターが外れたところが物凄い。 でも意外な展開がこの後に。
また、R15なんですね。 結構グロイ表現が多いんですよね。 まあ遠慮しない監督ですから、わかっていればですが。
物語は、エグジーが実は主役で、彼の成長譚になっており、クライマックスの活躍はなかなかいい感じですね。 そして、教官役のマーク・ストロングがまたいいですね。 厳しい中にほんの少し暖かさがある、これは続編でも重要なキャラでしょう。
もう続編製作が決まっているようですが、これは私は嵌りました。

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凄腕スパイのハリー

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リッチモンド・ヴァレンタイン

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殺し屋・ガゼル

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エグジーは荒んでいた

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そこでエグジーの前に現れたハリー

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そして彼をあるところに

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第三種接近遭遇 クローズ・エンカウンター

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2006年作品、フリッツ・カーシュ監督、マイケル・バーク主演。

1999年10月19日、鹿狩りのビデオ撮影のため森の奥に入った3人のチームが、消息を絶った。
カメラマンのアティ(ロバート・ラスラー)は、一獲千金を当て込んで、メンバーのハンター役にジャック(マイケル・バーク)を頼み、息子のクリント(ミッチェル・バーンズ)を同行させることにした。
しかしクリントは、母のテッサ(エイミー・ブライド)と父・ジョン(クリフ・デ・ヤング)は離婚しており、ジャックは義父だったし、まだ二人はしっくりいっていなかった。 テッサは、そんな二人がこの狩りで絆を築いて欲しいとも思っていた。
しかし、生存者は1名、そしてまだほかの生存者がいるかもしれないということで、ジョンは必死に捜索を開始するのだったが、捜索3日目で、警察は早くも捜査を打ち切ってしまう。
しかしジョンは、回収されたビデオを見て、独自で捜査をすることにした。ビデオには、3人が森に入る過程や、途中尋ねた店、そこで会った人間たちが映っていた。
いったい3人に何があったのか?どうやら、3人は立ち入り禁止区域に入って行ったらしい。 しかしその後の映像は途中から断片的なものとなっていたが、最後の方に異様なものが映りこんでいたのだった。
そしてジョンは必死に調べていくのだが…

2006年作品ですから、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」からは時間がたっており、いわゆるフェイク作品は多く出始めているところですね。
題名から察ると、もろにエイリアンが出てくる作品ですよね。 そもそもこの設定が、一攫千金のビデオ作製をしようと、義理の親子の鹿狩りをビデオにして売ろうという、大変説得力がなく、一体誰が買うのか? という大きな疑問を抱く導入部ですね。
そしてクリントの家族と、アティの間にどうも信頼関係がない、また再婚夫婦のジャックとテッサ、どう見てもジャックが若いんですが(^^)
まあ矛盾を大きく抱えまくっていざビデオ撮影に、でもこの展開は、2つの時間軸で走ってしまうんで、3人が行方不明となり、誰かが助かるという事がわかってしまいます。
B級作品の極致なんで、細かい話をしても仕方がないですが、ここらの作品は日本の方が上手いかもしれませんね。
陰謀論、隠蔽、いろいろ入っていますが、ここまでかなという作品でした。

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一獲千金を目指して3人は鹿狩りに

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思う様な映像が撮れず立ち入り禁止区域に侵入

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しかし夜となり恐ろしいことが

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